「その場にいない人の悪口を言ってはいけません」という正論 | 神戸国語教育研究会カプスのブログ

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教師は正論を述べるのが仕事。

 

「その場にいない人の悪口を言ってはいけません」と一度は言ったか、あるいは自分が生徒時代に聞いたことがあるだろう。

 

じゃあ、その場に当事者がいるなら悪口を言ってもいいのか、という話だが。

 

教育的には、その人に不満があるなら、陰でこそこそ言うのではなく、本人に面と向かって言うべきだ。そして、悪いことは改めてもらうべきだ。または、自分が一方的に思っているだけではいけないから、話し合うべきだ。

 

……、しかし、学校が、実社会に出るための訓練場だと規定するならば……。

 

そりゃ、いないときに悪口を言うでしょ。おとなって、そんなもんでしょ。本人の目の前では言えないけど、いなけりゃ言える。そして、他の人とその思いを共有したいと思っている。悪口が、同じ思考ですよね、という仲間意識の確認として使われる。

 

偉そうなことを言っている教員たちの社会はどうなのか。

 

職員室で、「いない人の悪口は言わない」という正論が、本当に実行されているのか。

 

これは、どこの職員室でもきっと同じだと思う。

 

確実に、その正論は守られていない。

 

決して褒められたことではない。だけれど、教師だって人間だ。他人の言動に不平・不満を持ち、それをついつい口に出し、他の人に同意を求めるという行為が、「ない」と言いきれない。

 

むしろ、あって当然だと思う。開き直りのように聞こえるかもしれないが。

 

ただ、その悪口が、あまりにも同じ内容が繰り返されていたり、ターゲットがいつも同じ人だったりすると、これはとても空気の悪い職場となる。

 

やはり、当人がいようがいまいが、悪口は言わない方が良い。聖人君子じゃなきゃ難しいけれど。

 

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