令和3年の紅白歌合戦は、「カラフル」がテーマだった。番組タイトルが「紅白」なのに、「カラフル」とは。
要は、「多様性」がテーマだということ。そういえば、LGBTの象徴が虹色だ。
司会は、紅組・白組の区別なし。人数の割合は、総合司会のNHKアナウンサーと、男女1名ずつのタレントで、これまでと変わりはないが、男性司会者が紅組の出演者を応援するシーンもあった。
それゆえ、紅組の勝利が決まっても、優勝旗を司会者に渡す恒例のシーンがなかった。渡す相手の代表(司会者)がいないのだから。
大トリは、氷川きよしの「限界突破×サバイバー」がふさわしかったように思う。今後の紅白歌合戦、そして日本社会への問題提起として。
では、「紅白歌合戦」の看板までどうするか問題になってくる。
中身がどうなろうと、そこは長年の歴史を背負ったタイトルなので、維持しても良いのでは。「行列のできる法律相談所」だって、ほとんど法律相談していなくても番組名は変えていないのだから。……ちょっと違うか。
いずれにせよ、いろいろと考える契機になった。