おはよう、こんにちわ、こんばんわ。


最近、挿入法の記載がシンプルになりました。


基本は『挿入時間(○分○○秒)・S状結腸(仰・軸保持)・横行結腸(仰・ストレート)』です。


S状結腸は『仰臥位(仰)か左側臥位(左)』と『圧迫の有無』と『軸保持かループ形成解除かRTS』しか記載していません。以前は、体位変換のタイミングなども、KP・TP手前・TP・SDJ手前・SDJなどと記載していましたが、結局はツイストが行き詰った局面での体位変換なので、特に記載は不要と考えるに至りました。ループ形成解除がLCF以外の時は、『MTでループ解除』・『RCFでループ解除』などと追記しています。


横行結腸は『仰臥位(仰)か左側臥位(左)か右側臥位(右)』と『ストレートかループ(形成)』しか記載していません。LCFで右側臥位が必要な時は『右→仰・ストレート』と記載しています。


あとは、腸管のイメージを『Tight type・Loose type』などと追記したり、『努責(あり)・Air(あり)』なども追記しています。


『挿入時間(○分○○秒)・S状結腸(仰・圧迫・軸保持)・横行結腸(仰・ストレート)※Loose type+努責』なんて感じです。


初回よりも、2回目以降を『もっと楽で早い挿入』にするためのルーチンです。


おはよう、こんにちわ、こんばんわ。


あなたのお尻、わたしは切らずに治したい。保存的加療と生活習慣・排便習慣の改善だけで、いぼ痔の症状がなくなるのが理想ですが、注射療法や手術が必要なこともあります。あなたのいぼ痔、できるだけ痛くない方法で治したいですよね。


今までは、やわらかいいぼ痔には『ALTA硬化療法』、かたいいぼ痔には『分離結紮法』と言うのが、わたしのスタンダードでしたが、『分離結紮法の術後の痛み』のコントロールに悩まされることもありました。『分離結紮法の術後の痛み』は、内痔核を中から外に引っ張りだして結紮することによる牽引痛です。もともと外にある外痔核と肛門皮垂を結紮するだけの『結紮術』なら、ほとんどはチクチク程度の痛みです。あなたのお尻、できるだけ痛くない方法で治したいですよね。


これからは、かたいいぼ痔でも『ALTA硬化療法&結紮術』で対応可能なものには、できるだけ痛くない方法として『ALTA硬化療法&結紮術』を取り入れていきます。医療保険では、『ALTA硬化療法』も『ALTA硬化療法&結紮術』も『硬化療法(四段階注射法によるもの)4010点』です。『痔核手術(根治手術)5190点』よりも、点数が低いので『患者さんにやさしくお医者さんにきびしい治療』です。


が、やはり、あなたのいぼ痔、できるだけ痛くない方法で治したいので、注射療法や手術が必要なときは、『ALTA硬化療法』と『ALTA硬化療法&結紮術』でほとんどのいぼ痔に対応します。どうしても必要な場合だけ、『分離結紮法』も併用します。あなたのいぼ痔、できるだけ痛くない方法で治しましょう。



おはよう、こんにちわ、こんばんわ。いつ見てもらえるか分からないので、あいさつ全部です。


クリニック・オープンから1年間(2014年5月~2015年4月)のアンケートの結果です。大腸内視鏡検査を受けていただいた378名の患者さまのうち、376名の患者さまにアンケートに答えていただきました。


痛くない大腸内視鏡検査


いつものFPRSですが、96.5%の患者さまに痛くない大腸内視鏡検査(FPRS:0~2)を受けていただくことができました。


FPRS:3の患者さまは、過緊張で硬直している患者さま・わたしの挿入法との相性の問題(軸保持短縮法のツイスト操作で痛みを伴う患者さま)でした。


FPRS:4~5の患者さまは、過緊張で硬直している患者さま・過緊張で過換気症候群を併発した患者さま・肛門痛の患者さまでした。


やはり、過緊張の患者さまには、セデーションが必要ですね。


※アンケートには、他院での検査で激痛だった(FPRS:5)患者さまや全大腸内視鏡検査が出来なかった患者さまも含まれています。癒着と大腸内視鏡検査の痛みには、なんら因果関係を感じません。過緊張と大腸内視鏡検査の痛みには、明らかに因果関係があると感じでいます。セデーションはなくてもOKですが、やはりあるに越したことはないですね。

おはよう、こんにちわ、こんばんわ。いつ見てもらえるか分からないのであいさつ全部です。


今日は、最近の『わたしの内視鏡挿入法の記載方法』についてのお話しです。


まず、わたしは内視鏡挿入法を三人の先生の本と動画だけで学びました。

仲道先生の『ひとりで学ぶ大腸内視鏡挿入法』で独学の内視鏡操作の確認をしました。

鈴木先生の『大腸内視鏡挿入攻略法』で内視鏡のロケーション認識を学びました。

軽部先生の『カール先生の大腸内視鏡挿入術』でロケーション毎の操作の再確認をしました。


スコープ操作は、『ツイスト』と『ターン』、『Push』と『RTS』と表現します。ロケーションは、『KP』と『TP』、『LCF』と『MT』と『RCF』と表現します。


挿入法に関しては、わたしの軸保持と王道のRTSは鈴木先生の『ストレート法』です。わたしのループ形成は鈴木先生の『ループ法』です。逆αループやγループと呼ばれるループ形成後のRTSはやりません。


で、わたしの記載方法です。基本は、

『S状結腸(左側臥位・軸保持)・横行結腸(左側臥位・Push)』

『S状結腸(左側臥位・軸保持)・横行結腸(仰臥位・Push)』

『S状結腸(左側臥位・軸保持)・横行結腸(右側臥位・Push)』

『S状結腸(仰臥位・軸保持)・横行結腸(仰臥位・Push)』

『S状結腸(仰臥位・軸保持)・横行結腸(右側臥位・Push)』

『S状結腸(左側臥位・RTS)・横行結腸(左側臥位・Push)』

『S状結腸(左側臥位・RTS)・横行結腸(仰臥位・Push)』

『S状結腸(左側臥位・RTS)・横行結腸(右側臥位・Push)』

『S状結腸(仰臥位・RTS)・横行結腸(仰臥位・Push)』

『S状結腸(仰臥位・RTS)・横行結腸(右側臥位・Push)』

『S状結腸(左側臥位・ループ形成)・横行結腸(左側臥位・Push)』

『S状結腸(左側臥位・ループ形成)・横行結腸(仰臥位・Push)』

『S状結腸(左側臥位・ループ形成)・横行結腸(右側臥位・Push)』

『S状結腸(仰臥位・ループ形成)・横行結腸(仰臥位・Push)』

『S状結腸(仰臥位・ループ形成)・横行結腸(右側臥位・Push)』

の15種類です。これに、

『※KPのツイストで体位変換が必要。』

『※TPのツイストで腹部圧迫が必要。』

『※TP(手前)でPushが必要。』 ※TPでツイストに近いRTSが必要なケース。

『※KP~SDJ(手前)までPushが必要』 ※王道のRTSが必要なケース。

『※Looseな腸管。ツイスト困難でループ形成・解除(LCF)』

なんかを追記しています。


別途、FPS(Face Pain Rate Scale)も記載しています。

セデーションは、ドルミカム2.0mg~3.5mgとオピスタン35mgです。

今年の1月と2月は、65件か66件でFPS:0~2(2は4人か5人)のみで、FPS:3~5は0人です。もちろん、すべてTCSです。


PS、以前は『ストレート法』と『ループ法』のみ、記載してました。

おはよう、こんにちわ、こんばんわ。いつ見てもらえるか分からないのであいさつ全部です。


RTS(ライトターン・ショートニング)は軸保持か?


RTSはRTSです(笑)


わたしの見解では、TP手前での軽いPush後とSDJ手前での軽いPush後のほとんど押し引きのないRTS(右トルクと軽い引きのツイスト操作で次の管腔にスコープ・ヘッドを滑り込ませるイメージ)は軸保持だと思います。この操作なら、セデーションなしでも患者さんは痛みを訴えません。


SDJに少しスコープ・ヘッドを引っかけてのRTSが王道のRTSだと思います。もちろんこれは軸保持ではありません。この操作だと、セデーションなしで緊張で踏ん張っている患者さんは少し痛みを訴えます。セデーションありやリラックスしている患者さんならほとんど痛みを訴えません。


SDJをPushで通過してのRTSは禁忌のRTSだと思います。このパターンだと、逆αループやγループと言われるループ形成の状態が想定されます。セデーションなしの患者さんはもちろん軽いセデーションありでも患者さんは強い痛みを訴えます。


S状結腸でのループ形成後のLCFでのRTSや横行結腸のMTでのRTSはただのループ解除だと思っています。


TPやSDJ手前でのほとんど押し引きのないRTSが出来れば軸保持率はあがると思います。これが出来ないと軸保持率をあげるのは難しいと思います。この操作はRTSみたいなツイスト操作だと認識しています。


昨年は、概ね軸保持70%・王道のRTS(20%)・ループ形成(10%)でした。SDJをPushで通過してのRTSは患者さんが可哀想なのでしていません。深部到達時間は、概ね9±6分でした。軸保持にこだわると3~15分のイメージです。出来れば、今の無痛率を保って、6±4分くらいまで持って行きたいです。吉野家みたいに『早い・上手い・安い』と言えるようになりたいですね。


わたしは、RTSにはいろいろあると思っています。あくまでも、個人的な意見ですし、Colonoscopistの先生以外には理解できない内容かもしれません。大切なのは、『患者さんに痛くない大腸内視鏡検査』を提供することだと思っています。テクニックは多ければ多いほどいいと思います。

おはよう、こんにちわ、こんばんわ。いつ見てもらえるか分からないので挨拶全部です。


『あなたのいぼ痔、わたしは切らずに治したい。』


トイレの中でひとりで悩んでいませんか?


出血!


脱出!


痛み!


腫れ・しこり!


こんな症状でひとりで悩んでいませんか?


こんな症状があれば、いぼ痔の可能性があります。いぼ痔には、内痔核と外痔核があります。出血や脱出の原因となるのが肛門の中にある内痔核です。痛みや腫れ・しこりの原因となるのが肛門の外にできる外痔核です。もちろん、いぼ痔以外の原因が隠れていることもありますよ。


痛みや腫れ・しこりを伴う外痔核を、『血栓性外痔核』といいます。血栓性外痔核は生活習慣・食習慣・排便習慣の改善とお薬で治りますよ。手術で治すこともできますが、痛みは数日でひくので、『あなたのお尻は切らないほうがいい』です。


出血や脱出を伴う内痔核を、『脱出性内痔核』といいます。もちろん、『あなたのお尻は切らないほうがいい』です。あなたのいぼ痔、ほとんどは生活習慣・食習慣・排便習慣の改善とお薬で治ります。治った後も、生活習慣・食習慣・排便習慣の改善で再発を予防できます。どうしても、症状が改善しないときも、『あなたのお尻は切らないほうがいい』です。いぼ痔の状態にもよりますが、まずは『注射療法(ALTA効果療法)』で『お尻を切らない日帰り手術(注射療法なのに手術)』です。それでも、症状が改善しないときは、『分離結紮法』で『お尻を切らない日帰り手術(メスを使わない手術)』もあります。


『あなたのいぼ痔、わたしは切らずに治したい。』


あなたは、できれば注射療法(ALTA効果療法)も手術(分離結紮法)も受けたくないですよね。わたしも、できればあなたのお尻は切りたくない。だから、早めに肛門科のクリニックを受診してくださいね。あっ、その際は大腸肛門病専門医(できればⅡB領域)の先生がいるクリニックを見つけてくださいね。


わたしは、『恥ずかしくない』・『痛くない』・『苦しくない』にこだわる大腸肛門病専門医として、たくさんの中のひとりではなく、たったひとりのあなたをお待ちしています。


『あなたのいぼ痔、わたしと切らずに治しませんか?』


※気になるあなたは、http://mitsumiya-clinic.jp/

2014年5月7日のオープンから12月31日の約8か月間に180名の患者さまに大腸内視鏡検査を受けていただきました。


女性が92名(平均年齢53.6才)で男性が88名(51.2才)でした。


セデーションありが125名(69.5%)でセデーションなしは55名(30.5%)でした。セデーションは、ドルミカム2.0~3.5mg・オピスタン35mgです。セデーションありの患者さまは、ぐっすりが14%、うとうとが66.7%、ぱっちりが19.3%でした。


では、いつものFPRS(FacePainRateScale)です。

痛くない大腸内視鏡検査率は、FPRS:0~2が171名で、95.0%(171/180)でした。

2014年の痛くない大腸内視鏡検査

FPRS:0、114名(63.4%)。

FPRS:1、43名。(23.9%)。

FPRS:2、14名。(7.8%)。

FPRS:3、5名。いづれも、過緊張で踏ん張っている患者さまです。

FPRS:4、3名。過換気症候群患者さま1名と婦人科複数回手術既往の患者さま1名と裂肛の肛門痛の患者さま1名です。

FPRS:5、1名。過換気症候群の患者さまです。


深部到達を断念したのは、過換気症候群の患者さま2名と婦人科手術既往の患者さま1名でした。深部到達率は、98.3%(177/180)でした。


ポリープの処置(ホットバイオプシー・ポリープ切除術・粘膜切除術)は、95名(52.8%)でした。進行大腸がんの患者さまは2名、粘膜下層剥離術(ESD)の適応の早期がんの患者さまも2名でした。いづれも、近隣総合病院へ紹介させていただきました。潰瘍性大腸炎の患者さまは3名でした。いづれも、クリニックでfollow upさせて頂いています。


2015年も、もっとたくさんの患者さまに、もっと痛くない大腸内視鏡検査を受けていただけるように、頑張りたいと思います。

大腸内視鏡検査の痛みの原因のほとんどは挿入によるものです。


挿入法と痛みの評価には相関関係があります。今回は、挿入法と痛みの評価の相関関係についてお話しします。


いつも『患者さんの心と体にやさしい苦痛のない大腸内視鏡検査』のことを考えています。ほとんど、趣味の世界です。大腸内視鏡検査の所見用紙にも、必ず挿入法を記載しています。クリニックのオープン後も挿入法の記載は進化しています。


5月~8月頃までは、『S状結腸(ホールド法・軸保持)・横行結腸(Push)』・『S状結腸(ホールド法・RTS)・横行結腸(Push)』・『S状結腸(ループ法・LCF)・横行結腸(Push)』の3つがほとんどでした。明らかに『鈴木先生の大腸内視鏡挿入攻略法』の影響です。詳しいなかにも、できるだけシンプルに記載しするようにしていました。体位変換や腹部圧迫の有無なども追記していましたけどね。


9月以降は、『軽部先生の大腸内視鏡挿入術』の影響で、もっと詳細に記載するようになりました。まず、S状結腸は『左側臥位・仰臥位の体位』・『軸保持・RTSの挿入法』・『腹部圧迫の有無』・『KPとTPのツイスト操作の難易度』・『KP~TPでのPush操作の有無』・『RTSがTPかSDJ手前かの区別(TPでのRTSは少しPushした後の少しの引きでのRTSなのでRTSに近い軸保持と認識しています。また、原則、強い痛みの原因となるSDJをPushで越えてのRTSは使いません。)』を記載するようにしました。横行結腸は『左側臥位・仰臥位・側臥位の体位』・『Push』・『圧迫の有無』を記載するようにしました。その他には、蠕動の強い腸管は『Spasticな腸管』、伸びやすい腸管は『Looseな腸管』と記載するようにしました。


『痛くない大腸内視鏡検査』を心掛けていると敏感な患者さんの検査の際に挿入時間が少し長くなることがあります(20分以上は長いと思っています)。でも、詳しい挿入法の記載があれば、2回目以降は患者さんにとって『痛くない挿入法』が分かるので、1回目に挿入に15分掛かった患者さんも2回目は5分で挿入可能です。理由も分かっています。1回目は、5分間は軸保持を試みます。5分間はRTSに近い軸保持(TPでのRTS)を試みます。5分間はRTS(SDJ手前でのRTS)を試みます。最後は、ループ形成を選択します。結果的に、挿入が少し長くなるんだと思います。


痛みの評価は、軸保持『0』、RTSに近い軸保持『0~1』、RTS『1~2』の印象です。ループ形成は『0~2』と患者さん毎に評価が分れます。患者さんが緊張感で踏ん張っていると、全体的に『+1』になる印象です。軸保持での挿入にこだわるのには理由があるんですね。


※痛みの評価の数値は、いつもの『FacePainRateScale』ですよ。




久しぶりのアップです。


クリニック・オープンからの5か月間で100人の患者さまに大腸内視鏡検査を受けていただきました。

100症例の大腸内視鏡検査後のアンケートの結果をまとめてみました。

痛くない大腸内視鏡検査・100症例


いつもの『FacePainRateScale』です。


約7割の患者さまに軽いセデーション(ドルミカム2.0mg~3.5mg&オピスタン35mg)を使用させていただいています。眠っている間に検査が終わっている患者さまは、1~2割のみです。8割の患者さまは、検査中もわたしか看護師と雑談しています。帰宅後に嘔気などの気分不良の訴えのあった患者さまは1名のみでした。


FPS:0が、57名。

FPS:1が、27名。

FPS:2が、9名。

FPS:3が、3名。力んで踏ん張っている患者さま×3名。

FPS:4が、3名。婦人科複数回手術、裂肛による肛門の痛み、過換気症候群。

FPS:5が、1名。過換気症候群。


FPS:0~2で、93%でした。

FPS:3~5の患者さまには、裂肛による肛門の痛みや過換気症候群に伴う腹痛も含まれています。


結論としては、検査に対する不安から過換気症候群を併発する患者さまに関しては、セデーションが大切であるとの再認識ですが、セデーションが効かずに過換気症候群を併発する患者さまへの対応が今後の課題と考えます。また、婦人科複数回手術などの高度の癒着を伴う患者さまに関しては、無送気軸保持短縮法の徹底と適切な腹部圧迫による疼痛の緩和と適切なスコープの選択が大切であると考えます。


10月以降、大腸内視鏡検査の件数が増えています。

11月より、大腸内視鏡検査の対応件数を増やしました。

月曜日:2件→3件

火曜日:2件→3件

水曜日:なし→1件

木曜日:2件→3件

金曜日:2件→3件

土曜日:なし→1件

毎月30件から、毎月50件に増やしました。

今もスタッフの確保と水曜日・土曜日の3件対応に向け努力しています。


大腸内視鏡検査をご希望の患者さまは、お気軽にご相談ください。電話での、初診日・検査日のご予約も可能です。


初診日:検査前日の昼食より食事制限あり、前日の午前診までに受診してください。

検査日:午前中から下剤の内服あり、午後からの検査後に1~2時間の休憩あり。

検査後10日間:ポリープ切除術・粘膜切除術を受けられた患者さまは、遠方への出張・旅行、アルコール・香辛料などの刺激物の摂取、腹圧のかかる激しい仕事・運動などは、検査後10日間は控えていただく必要があります。


大腸内視鏡検査は、決して苦痛を伴うものではありませんし、帰宅後も軽い食事は美味しく摂っていただけますよ。





手術に対する不安の原因は、術後の痛みです。


わたしのクリニックでは、大腸内視鏡検査だけではなく、手術後の痛みの評価にも、「ペインスケール」を使用しています。


ペインスケール


大腸内視鏡検査ほど正確な数字は出していませんが、わたしの肌感覚では・・・。


分離結紮法と振分結紮法を受けられた患者さんの

10%が「0:痛みなし」→「ぜんぜん痛く無い」。

40%が「1:わずかに痛い~2:もう少し痛い」→「思ったより痛く無い」。

40%が「3:さらに痛い~4:かなり痛い」→「思った通りの痛さ」。

10%が「5:これ以上ない痛み」→「思った以上に痛い」。

との感想を述べられています。


痛みのピークは術後2~3日のケースが多いです。が、わずかに術後1~2週間のケースもあります。ほとんどのケースでは、術後2週間以内には軽い痛みまで治まっています。ちなみに、術後1週間目の外来では、ほとんどのケースでペインスケールの0~3ですよ。


不思議なのは、患者さんの痔の状態や手術の程度と術後の痛みには相関関係が無いことです。疼痛閾値の個人差、つまり痛みを感じやすいタイプか痛みを感じにくいタイプかの個人差が大きい印象です。


見た目に痛そうなのにあまり痛がらないケースと見た目に痛そうにないのにすごく痛がるケースがあります。本当に個人差が大きいです。


つらい痛みを緩和するために、局所麻酔薬や鎮痛薬などはもちろん、ちょっとした生活習慣の工夫もアドバイスさせて頂いています。出来るだけ痛く無いのがいいですもんね。