おはよう、こんにちわ、こんばんわ。いつ見てもらえるか分からないのであいさつ全部です。


RTS(ライトターン・ショートニング)は軸保持か?


RTSはRTSです(笑)


わたしの見解では、TP手前での軽いPush後とSDJ手前での軽いPush後のほとんど押し引きのないRTS(右トルクと軽い引きのツイスト操作で次の管腔にスコープ・ヘッドを滑り込ませるイメージ)は軸保持だと思います。この操作なら、セデーションなしでも患者さんは痛みを訴えません。


SDJに少しスコープ・ヘッドを引っかけてのRTSが王道のRTSだと思います。もちろんこれは軸保持ではありません。この操作だと、セデーションなしで緊張で踏ん張っている患者さんは少し痛みを訴えます。セデーションありやリラックスしている患者さんならほとんど痛みを訴えません。


SDJをPushで通過してのRTSは禁忌のRTSだと思います。このパターンだと、逆αループやγループと言われるループ形成の状態が想定されます。セデーションなしの患者さんはもちろん軽いセデーションありでも患者さんは強い痛みを訴えます。


S状結腸でのループ形成後のLCFでのRTSや横行結腸のMTでのRTSはただのループ解除だと思っています。


TPやSDJ手前でのほとんど押し引きのないRTSが出来れば軸保持率はあがると思います。これが出来ないと軸保持率をあげるのは難しいと思います。この操作はRTSみたいなツイスト操作だと認識しています。


昨年は、概ね軸保持70%・王道のRTS(20%)・ループ形成(10%)でした。SDJをPushで通過してのRTSは患者さんが可哀想なのでしていません。深部到達時間は、概ね9±6分でした。軸保持にこだわると3~15分のイメージです。出来れば、今の無痛率を保って、6±4分くらいまで持って行きたいです。吉野家みたいに『早い・上手い・安い』と言えるようになりたいですね。


わたしは、RTSにはいろいろあると思っています。あくまでも、個人的な意見ですし、Colonoscopistの先生以外には理解できない内容かもしれません。大切なのは、『患者さんに痛くない大腸内視鏡検査』を提供することだと思っています。テクニックは多ければ多いほどいいと思います。