12月21日、本日も穏やかに晴れている。
今日の午後は野暮用で出掛けるので、
朝のうちに一仕事してこようと、
三角ホーを持って車で八重山へ。
本日の富士山。
八重山に来るたびに思う、
「あの橋の下の最後の瓦礫(切株)を何とかせねば」って。
左下から右上に掛けての一本だから、
周りを掘れば何とかなるだろう、と思ったものの、
掘れば掘るほど、その全体像が見えなくなる。
ロープを掛けて引っ張ってみても、ビクともしない。
しょうがないから、大量の雨で流れが復活することを願い、
あの辺りの土砂や腐葉土?なんかを洗い流してもらうように導水路を掘っておいたが、
うまくいくかどうか…。まぁ、結果が出るのは来春になるだろうけど。
まだ時間が有ったので、
周りに散らばってる落枝なんかを集めたら、
“山”がこんなに高くなってしまった。
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ということで、ここからは『天狗巣病』の話を:
“サクラてんぐ巣病”でネット検索すると、5万件近くもヒットする。
それも、花や樹木の関連サイトのみならず、
学校の研究機関や、地方自治体や、森林関連団体など、
様々な団体や人から、その脅威と防除法などが発信されている。
“日本の心”と言われる『ソメイヨシノ(染井吉野)』に取り付く厄介な病害ゆえ、
各地の観光などに与える影響が大きいからだろうし、
放っておくと病害がどんどん広がっていくし、
他の植物にも感染する恐れがあるので、
「早期に対策を」と呼びかけられている。
で、オイラも桂川の『ソメイヨシノ』の感染状況を見て来た。
野暮用で出掛ける時、駅に行くルートに利用している桂川の堤防だが、
あの桜並木は半数以上が『天狗巣病』に罹患しているようだ。
それも相当ヒドイ。
これなんかまだ良い方で、
こっちは、多くの枝に病巣が有るし、
これなんか別の生物にしか見えない。
年季の入った?物になると、もう桜じゃなく、梅みたいになっている。
うーん、画像じゃ解り辛いなぁ。
顕著なヤツを:
これなんかは、樹その物が天狗巣みたいになっていて、
樹木全体のありとあらゆる場所からシュートみたいな枝が生えているし、
天狗巣病の特徴である、「コブ(瘤)」もたくさん見られるし。
上野原の「桜の三大名所」と言われる(諸説あり)、
①八ッ沢発電所の桜は、ほとんどが東京電力の敷地内なのでよくわからないが、
少なくとも仲山川沿いの桜は、ほぼ全てが朽ちかけていて、
これもひょっとすると『天狗巣病』の影響かもしれない。
②大野貯水池の桜も、年を追うごとに桜の花の勢いが衰えているようで、
これも『天狗巣病』に罹っているのかもしれないから、
近いうちに確認に行ってみようかと思っている。
そして、ここの③桂川の桜がこんな調子なので、
このままじゃ、上野原では桜(特にソメイヨシノ)の花が見られなくなってしまうかもしれない。
それに、河川法の改正で、
堤防には新たな植林ができなくなったので、
今有る桜の木々を大切にしないと、
「桂川の堤防は枯れ木だらけ」なんて言われかねなくなってしまう。
おまけに、、八重山の桜まで…
自治体によっては街をあげて対策に取り組んでいたりしているが、
「何れその内に日本から『ソメイヨシノ』の花が消えるかも」と危惧している学者もいるほどに、
この『天狗巣病』は重大な問題になっている。
新たな物を作るのも良いが、
まずは足元を固めてから、ってのが本来ではなかろうか。
自分自身のこともままならないのに、
“他人事”に気を使っている、今日この頃である♪