26歳くらいのとき
中小のIT企業に
バイトみたいな待遇で
会社員になった頃
当時付き合っていた彼女と
一緒に住むことにしました
お金なんて無かったから
部屋を借りるだけで精一杯
レンタカーで軽トラを借りて
引越しをしました
引越ししてから少したった頃
白い冷蔵庫が来ました
彼女が電気屋で買ってきたのです
古くて冷凍庫がないけどまだ使える冷蔵庫があったのに
新しい冷蔵庫がやってきたのです
当時の彼女は体の調子が時々悪くなることがあって
なかなか仕事が続かず
なんでそんな冷蔵庫を買ってきたのか
無駄遣いじゃないのかって
つい責めてしまったのです
今ならその白い冷蔵庫に
彼女の「夢」がつまっていたことくらいは
わかるけど
当時の僕にはそんなことを考える
余裕がなかった
というか
人を愛するということが
全くわかっていなかったのです
冷蔵庫を買ってお金が足りなかったなら
もっと仕事をがんばって
結果を出せばよかっただけ
自分が「愛される存在」だと気づかないと
目の前にある愛情に
気づかないって知ったのは
ずっとずっと後のことでした
ジャージカウンセラーのコバでした
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