今月20日正午、日本時間21日午前2時、ドナルド・トランプ氏の大統領就任式が行われ、第45代アメリカ大統領に就任された。日本のテレビ・新聞ではトランプ大統領を祝うというよりは、アメリカの首都ワシントンで反対デモが行われ200人以上の逮捕者が出された事等を危惧する論調が多くみられる。
けれども、私が思うにはトランプ大統領が米国第一主義を前面に打ち出している事に心配がある事には頷けるが、日本にとっては戦後一貫してアメリカに振り回されてきた米国追随の外交から離脱し自主独立の独立国日本を創るチャンスが生じてきたともいえる。
アメリカが標榜したTPP見直しが示すように、これまでのアメリカのグローバリズムの推進は、経済格差を拡大させ、米国の国民総生産が増えたといっても一部の巨大な資本家に資金が行くだけで、国を支える多くの中間層の経済は豊かになるどころか、むしろ生活が低迷してきたという事に対する大衆の反乱が起きている。
日本もこのアメリカの市場原理主義・金融資本主義に流されて、そもそも日本では国民総生産すら上がらず、当然一般国民の所得も伸びないという国民が豊かにならない経済路線を漂っているのが現状である。
日本の国益を重視すべく、アメリカ一辺倒からアジアを中心とする世界の国々としっかりと手を結んで我が国の経済を、そして国民の所得を増大する路線に切り替える必要があると思われる。
また、冷戦構造でいつの間にか定着した国防を占領軍アメリカにいつまでも一任するのではなく、自分の国は自分で守るという独立国になる事によって米国基地の返還を成し遂げ、米軍基地につぎ込んでいる税金は自国の国防、自衛隊の装備の強化、あるいは福祉、青少年育成等の自分の国の為の予算に切り替える事こそ将来の日本の発展に資すると考える事が出来よう。
これまでの政治が見直されようとしている中にあって、日本の目指すべき道も戦後の占領政策から解き放たれ、独立自尊の本来の日本の良さを認識する中で堂々たる独立国を建国し、日本の国民の幸せと世界の平和に向けてスタートする元年としていくべきではなかろうか。