日本の企業経営 | 小林興起オフィシャルブログ「世直しブログ」Powered by Ameba

小林興起オフィシャルブログ「世直しブログ」Powered by Ameba

小林興起オフィシャルブログ「世直しブログ」Powered by Ameba

ある会で久方ぶりに、スーパー「ライフ」会長 清水信次氏の話を聞く機会を得た。
清水会長はこう語った。「自分の経営理念は、第一にお客様を大事にすること。二番目が、働く従業員を大事にする。三番目に、取引先を大事にする。株主とか経営者などは四番目でいい。それが逆転しているのが、アメリカの企業であって、株主や経営者が最初に来ると。経営者や株主が最初に来るというのは日本には合わない。」
私は聞いていて、伝統的な日本人の経営者らしいお話をされる方だと感動し、かつて経営の神様といわれた松下幸之助氏も、同じようなことを言っておられたことを懐かしく思い出した。
私が主張する日本には日本の歴史・文化・伝統があり、アメリカにただ追随し見習うことはいかがなものか、ということをずばり言われた気がした。日本型企業経営は、米国の企業経営と違って、働く従業員を大事にする。お客様を大事にする。こういう精神が安定した社会を築き、戦後、日本の大いなる経済成長に寄与した。
金融資本主義・市場原理主義といわれるアメリカ的経営思想に流され、また職場で働いても、正規雇用・非正規雇用と平気で差別をし、賃金カットに走って、名目上の企業業績を数字上あげて配当にまわし、それを外国金融資本に支払って、全く経済の成長のない最近の日本の姿を思い浮かべるとき、やはりここについても、政治がものを言わなければならないということを改めて確信した。