今日は福島県南相馬市にある鹿島中学校で講演してきた
みんなとーっても素直でいい子ばっかりなのがよくわかった
控えめなんだけど、とってもまっすぐキラキラした目で、はにかみながら、くすくすって友達と目を合わせながら笑ったり、時には誰にもわかんないように、涙したりしながらきいてくれる。
「純朴」という言葉がとても似合う子たち。
地方にいくとああいう空気感の学校が多い。
だいたい大きい駅から、また在来線にのって1時間以上いくと、ああいう学校がある。
自然に囲まれて生きるってとても素晴らしい。。
と同時に、街に人影がなさすぎてとても、とても色々考える。
特に福島は、原発の問題もあって中学をでたら高校から街をでていく子も多いんだって。
このままだと、この街はどうなっちゃうんだろう、若者はどんどん外に出て行って、帰ってこなかったら、
ほんとにだーれもいない街になっちゃうところも、いずれ出てくることになるんだろうか。いや、もうすでにいっぱいあるのか。
何十年先には、アメリカみたいに、外国人の人がたくさん住むようになって、日本じゃないみたいなところになったりなんかして。
だれもいないよりは、そっちのほうがいいのか、、とか、
なんかそんなようなことを考えながら、在来線の中から見える、まだ電気が一個もついてない夕方の住宅街を見ながらボーッとする。
時代は変わってく。常識も変わってく。これからもっともっとものすごい速さでいろんなものが変わってく。
学校も、大人も、親も、こどもたちも、それに食らいついて行かなきゃいけない。「変わらない！古き良き！」なんてぜんぶぜんぶに言ってられなくなってきた。
学校は、未来をつくる場所。
学生たちに、暗記以外のことをもっとさせてあげられる場所でないといけない。いやいまもそういうわけじゃないんだろうけど、「テスト」「勉強」「偏差値」がゴールになってしまってないか。そんなことより大事なことがもっとあるってことを、もっと大人が、こどもたちに伝える言葉をもってるべきじゃないのか。
暗記ばっかりしてる場合じゃない。いろんなことができる場所じゃなくちゃいけない。
人との違いを知れる場所。そのなかで「自分」を知る場所。人とコミュニケーションをとる練習をする場所。泣けるほど悔しい思いをする場所。「空気読む」ってどういうことかなんとなく知る場所。「なんだこいつ..」みたいなやつもいることを認識する場所。でもそういうやつと一緒にやっていく、自分なりの術を身につける場所。感謝する場所。怒ったり泣いたりする場所。裏切ったり裏切られたりして、人間関係に悩む場所。あとからみたらちっこい傷でも、そんときはとんでもなくでっかいように思える傷をたくさんつけてくる場所。大人を知る場所。親から少し逃げられる場所。人のことを想う（恋愛含む）場所。くそほど失敗する場所。そのときはどうでもよさそうなことでも、あとから考えると忘れられないくらい感動的な思い出とか、つくれる場所。仲間っていいじゃんとか思ったりする場所。大人には、つまんねえ大人と、おもれえ大人と、２種類いるってことを知る場所。ごはんたべれるってとんでもなく幸せだ！と思えるきっかけをくれる場所。「死ぬ気でなにか頑張る」をする場所。とーちゃんかーちゃんまじさんきゅー！と思える場所。人生の選択肢がたくさん知れる場所。挑戦できる場所。世界はとってもとっても広いんだ！と知れる場所。日本ってめっちゃちっこいただの島国だ！を知れる場所。日本人ってすげえ、を知れる場所。本の面白さを知れる場所。「考える」をする場所。
が、「学校」だといい。
すべてのこどもたちが、そうやって人間力を養って、いろんなものに興味が湧いてきて、もっと広い世界に出てみたい！とキラッキラの目をして羽ばたいていって、
そんで経験値積みまくっていいかんじの大人になって
「よし、故郷に帰って、なんかしよ！やっぱり故郷が、元気なほうがいい！おれたちわたしたちにまかせとけ！」とかなんとかいって、イケてる若者がそれぞれの故郷に帰ってきて、いろんな0から1を生み出すような、そんなことがたくさん各地で起きていったら
どんなにいいだろうか。。。
と、ボーーーッと考えておりますなう。
不可能じゃない。想像できるものはなんでも、実現可能なんだ
私の周りには、そんなことも自然に起こるようになるだろうな！って思うくらい、熱い思いをもって、真剣に日本の未来を想って、変えようとしてる人がたくさんいる。
わたしも、さっき乗り換えの駅で買った笹かま食ってボーーッとしてる場合じゃねえよ！と気合を入れなおす。（仙台の笹かまはやっぱりどうしても、うまいなぁ）
そろそろ大都会東京に着きます。
人が多すぎて、嫌になるなぁ。