こんばんは。
いまね、中部国際空港に着きました。
明日からプチツアーにまた行って参ります。
名古屋〜札幌間ってめちゃめちゃ安いのですね。
片道4000円くらい。名古屋発着のLCCはなんでこんなに安いのかしらやっぴー!♡と思って今日もお世話になったわけなんだけれども
さきほどちょっとだけ、安さの秘訣が見えてしまった。
LCCなんで、到着ロビーに行くまでにすこし距離があって、
飛行機がついたら、バス乗って移動します。
そのバスには運転手と、スチュワーデスさんがひとり、一緒に乗り込みます。
そのスチュワーデスの方はインカムをしていて、誰かと連携をとりながら我々を案内してくれます。
「バスラウンジノ◯◯サン、トレマスカ。コチラ◯◯デス」
若干カタコトの日本語でスチュワーデスさんが喋ってます。
バスの中はわりかしシーンとしていて、彼女の声はよく響きます。
何度かバスラウンジのなんちゃらさんとやりとりをして彼女は到着直前、こう締めくくりました。
「マモナクツキマス。メンドクサソウナヒトガイタラ、ワタシニマワシテクダサイ。」
誰か!!!
彼女にもうすこしオブラートに包んだ言い方を教えてあげてくれ!!!!!!!
みんなに聞こえてるよ!!!!!
さて、毎日特に最近は本当に学びがありすぎまくりまくっててなにから書いたらいいのやらですが、
とりあえず今日のこと書きます
「新陽ミライ会議」というオトナもこどもも一緒になって教育を考えてみましょうそうしましょうというセミナーを学校で。
学校の外から、他の学校の先生や、新陽の学生の親御さん、中学生や小学生、その親御さんなどたくさんの人が集まってくださいました。
ワークショップで、28歳ののび太くんを想像して、どんなのび太くんになっててほしいか、みんなで意見を出し合いました。
それで、そののび太くんに成長するには、どんな教育が必要か、をみんなで考える。
「授業」「先生」「放課後」の3つの視点からチーム分けして意見を出し合いました。
とてもおとなしい中学校2年生の女の子がいて、その子のイメージする28歳ののび太くんはこんなでした。
「のび太くんはジャイアンとかに、よくいじめられたり殴られたりしていたから、オトナになったのび太くんは、自分と同じような、いじめられてる子の助けになれるような人になっていると思います」
というもの。抱きしめたいなおい!
じゃあ、そんなのび太くんになるためには、どんな授業が必要だろうね?とみんなで考えました
きっと、傷ついてる人のおはなしを聞いてあげなくちゃいけないから、「聞く」の練習をしなくちゃね。でも、なかなか心を開いてくれないかもしれないから、そのまえに相手の心をあったかくしてあげられるような、いろんなお話を引き出せるような「話し方」の練習もしなくちゃいけないかもだね、だったら授業で「聞く人」と「話す人」とペアになって、練習したらどうかね、とか、
「道徳」の授業が必要なんじゃないか、とオトナから声があがると、「もう、あるよ」と彼女が。
「どういう道徳の授業やるの?」ときくと
「教科書があって、読んで、感想を発表したりするよ。例えば、電車でお年寄りや困ってる人がいたら、席を譲ろう、とか。」
「でそれ、実際の電車でできる?」ときくと
「できない。」とのこと。
まえから思ってたんですけど、道徳って、机の上で学ぶもんじゃないですよね。
教科書で、電車では席を譲りましょうと習って、それに対しての感想を発表することで一体なにになるというのだろうか
それならばいっそみんなでどこかに電車で出かけて、実際にお年寄りを見つけたら声をかけてあげる体験を授業のなかでしたほうが、よっぽどその後もその子はそれをより自然にできるようになるんじゃないのかな。
席を譲るとどんな反応が返ってくるのか、自分がしたことに対して、生の「ありがとう」を味わった中学生はそのときどんな風に思うのか。
きっと、言葉に言い表せない気持ちがその子のなかに生まれて、その後のその子の人生を少しだけ変える体験になるかもしれない。
道徳は、教室の机の上で学ぶもんじゃないよなぁと改めて、その子とお話ししてて思いました。
みんなでまとめた意見を、人前で話すのは苦手だというその女の子が頑張って発表してくれました。
お昼ご飯ちゅう、その子を新陽の学生の輪の中に連れてってみた
今日は「あそ部」の部員たちがお休みなのにたくさんきてお手伝いしてくれていたので、その女の子に「悩み事とか困ってることとかあったら、おねえちゃんたちに話してみなされ」と言って放置した
最後、その子に「今日どうだった?」ときいてみたら、
「新陽高校に入りたいと思った」
さっきより顕著にハキハキ喋るようになった彼女がそうはっきり、言ってくれました
オトナがしてあげられることって本当にあんまりまじでないんだと、思うのです
こどもたちは、オトナが思ってる以上に天才で、なんでもできちゃうようにすぐなるし、考えれる。だけど多くの場合、オトナはそれがまだ無理だと思い込んでやってあげたくなっちゃうんだけど、わたしの母がよく言ってる、「信じきる」って超むずいけどやっぱりとても大事で、失敗してでもやらせてあげなくちゃいけないなぁって今日も改めて強く、思いました
ほんとに新陽に入ってくれるといいなぁ。
きっとその子はもっとキラキラ目をかがやかせて、今度は彼女のほうが、後輩になる子に、話をきいてあげて、いろんなはなしをしてあげられる子になるだろうなとおもった。
教育の現場って、奇跡みたいなことがよく起こる。
そういうところにたくさん立ち会えてしまうこの「校長の右目」という謎の役職になって3週間。
この3週間を振り返って、感想を一言で言うならば
高校生ってすごい!ってこと。
高校時代をどう過ごすかでまじで人生変わるなと実感しています。
明日は、「あそ部」の子たちに起こりつつある変化のはなし。
つづく。