先週に続き、
本日も姫路に行って参りました
今日は姫路駅から車で1時間弱のところにある「香寺高校」に。
自然溢れるのどかなところにひっそりとある学校でした
普段の講演時間は50分なのですが、今日は2時限分とってくださってじっくりお話ができました
学生のみなさんは、一生懸命メモをとりわたしをまっすぐ見つめてくれながら1人も寝ずにきいてくれました
その眼差しが、意思の強さと、自分の将来への希望を思わせました
学校によっては、(私結構ふざけながら話するんですが)クスリともしないこともときたまあります
ちなみに毎回内容はほぼ一緒です
話しているわたしより、きいてる生徒さんのほうが緊張してるかんじがするときある
クスリともしないけど、かといって聞いていないわけでなく、あとからアンケートとかみるとめちゃ熱いメッセージをくれたりする子がたくさんいたり。
笑ったらだめだと思ってるのかな、もっとリラックスしてきいてほしいんだけどな、と思ったりします
今日の学校は大爆笑とか「えー!」とかいう声が度々起こりました
ああ、この子たちはいつもなにをしても受け入れてもらえる環境にあるのが伝わってくるなあと思い嬉しくなりました
講演が終わって校長先生とお話していたら先生がこんなことを仰いました
わたしたちの永遠の課題は、生徒たちの心を揺さぶるような話をどれだけできるかということなんです
でもそれってとても難しい。わたしたちがいうときいてくれなかったり、するんです。だから本当に今日はありがたかった、ありがとうございます。と、校長先生が熱心に言ってくださいました
いつも、生徒を叱ったら、必ず先生同士全員でそのことを共有し、だれか別の先生がその生徒をフォローしたりケアしたり、別のことで褒めたりということを必ずしなさい、と口すっぱく言っているんです。でないとこどもたちは、行き場をなくしてしまうから。こどもたちの才能を、引き出してあげたいんです
と話してくれました。
あーだからああゆう反応だったんだ、と腑に落ちました
日頃から先生たちが、心から生徒のことを思い、感情で怒るのではなく「然るべき態度を指し示す」叱ることをしてくれて、そして必ずどこかに行き場があってはけ口がある
生徒たちは安心して、自分の言いたいことを言えるし、素直でいられる
素晴らしい環境だなあと思いました(わたしのお母さんみたいだなあ)
学校をでるとき、ある先生が一冊の本をくれました
さやかさんのお話をきいて、この本のことを思い出しました、差し上げますのでぜひ読んでください
と↓ 「あなたが世界を変える日」
もう一冊は、くるときに新幹線で読んでいた「絵になる子育てなんかない」この本は自然栽培パーティーの佐伯さんが読め!というので買って読んだ本。とてもいろんなことを考えさせられました
香寺高校の先生がくださった本をいま一気に読みきってブログを書いているのですが、うん久しぶりに本読んで泣きました
1992年のリオで行われた国連の地球環境サミットで、12歳の女の子がした「リオの伝説のスピーチ」
しぬほど有名なこのスピーチはさすがのわたしでも動画でみて知っていましたが、改めてこの本で読んで、12歳の少女のシンプルな言葉のなかにすべて、本当にすべてが詰まっているように思います
「学校で、いや、幼稚園でさえ
あなたたち大人は私たちこどもに、
世の中でどうふるまうかを教えてくれます。
たとえば、
争いをしないこと
話し合いで解決すること
他人を尊重すること
ちらかしたら自分でかたづけること
ほかの生き物をむやみに傷つけないこと
わかちあうこと
そして欲張らないこと
ならばなぜ、あなたたちは、
私たちにするなということを
しているんですか。」
大人の社会には不条理なことがたくさんで、環境汚染、政治、経済、メディア、黒い人間関係、お金、わたしも最近ショックなことが身近であって衝撃を受けたりしたけど、それ以上に我々が知らないところでどんなことが起こっているんだろうと考えるだけで頭クラクラしてきます(知識や情報が乏しいわたしですらこんななんだから、色々知れちゃうひとたちは、たいへんだなあ)
よく、受験勉強のなかで、歴史上の人物が誰かを騙してのしあがった!みたいな話をきいては、坪田先生に怒り散らし納得いかねえ!!と訴えていたのを思い出しました
いつの時代にもあることなのかもしれないけど、12歳のセヴァンからみて不思議に思って出てきたこの率直な言葉こそ、真実誠のように思います
といいつつも、近代化の恩恵を受けてわたしもこうしてスマホに依存し、スマホがなければ知らない土地の電車にのるのにもてこずり、電気ガス水道がないと生きていけず、ちょっとしたときでも車に乗っちゃうし、お腹減って駅でおでん食べたし、あったかいコートを着て電磁波ビンビンの新幹線に乗ってこうして温かいおうちに帰ろうとしてるんだよなあ。なんだかなあ。
偶然にも、この2冊は同じことを訴えていて、それは「自然が全てをわたしたちに教えてくれている」ということ
子育ては田んぼと一緒。努力・辛抱・根性で手入れを続けると勝手に育っているもの。(養老孟司氏)
「持続可能性」を探そうと思ったら、目の前にある自然のシステムをみさえすればいいと私は思っています。(セヴァン・カリス=スズキ)
たまたま同じ日に読んだ本が、結果的に同じところにつながっていて、なんだかとても嬉しくなりました
そして、本読みながら色々思いながらも、上のこととは違うことだけどわたしが今日240人の生徒さんに一番強く伝えたかったことと同じことが書かれているこの本を、先生がくださったことで、ああ、ちゃんと伝わったんだな、と涙がでるほど嬉しく思いました
片道4時間まじくそなげー!
けど、
行ってよかった!!!
と、どこに行っても毎回心から思います
今週末は群馬と盛岡に行きます(寒そう)
また多くの素晴らしい出会いがありますように!!