ビリギャル?そんなちょっとした流行りもんみるもんか!


ただの受験の話だろ?俺には関係ねえ


さやかのはなしなんかよく知ってるから見てないよ(←わたしの友人たちしかも結構仲いいひとたち)




そう思ってまだ映画ビリギャルを見てない方


そんなみなさんに朗報です




いままで映画館かDVDレンタルかWOWWOWかなんとかTVみたいなやつでしか見れなかったのですが



この度初めて「映画ビリギャル」がノーカット地上波で放送されることが決定しました!!!!!


有村架純ちゃんのスペシャルコメント付きだそうです!かわいい〜(☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎


来月12月26日(月)21:00よりTBSで放送です!

なんと!これはまさに年末の家族団欒の時間ではないか!!


みなさんぜひ録画予約を!!!



この映画、公開された年の邦画ランキングで実は「HERO」の次に興行収入と動員数が多かったという、題名に反して優等生な作品にありがたくもして頂きました





なんとも華々しい紹介文はこちら(モデルプレスの記事より

2015年5月の公開後、興行収入28億円超え、観客動員数230万人突破と大ヒットし、アジアを中心に海外でも続々と上映され大きな話題となった。主演の有村は、今作で第39回日本アカデミー賞の優秀主演女優賞と新人俳優賞をダブル受賞、また、第58回ブルーリボン賞の主演女優賞を受賞している。


「めちゃくちゃコスパがいい映画」と業界では言われていたらしく



制作費はHEROさんの何分の1の予算で撮った映画だったが、公開したら口コミで広がりまくって動員数がどんどん伸びたらしいのです


(確かに、つくるまえはこんなにヒットするなんて思ってなかったと偉いひとが言っていた)



でも現場では、これ結構すごい映画になるかもね、ってスタッフさんたちと話していたんだ



だってほんとに俳優さんたちの演技がすごいんだもん



「ビリギャルで泣くと思わなかった」

「なめてた!!」


みたいなコメントをたくさんもらうのですが



(作る側も見る側も入りがこんなにハードルの低い映画あるのだろうか)



1番嬉しかったのは、中年の男性女性がふたりで映画館で見て号泣したよ、って方がとっても多かったこと


たぶん、自分の家族を重ねて夫婦で見てくれたんだろうなあって思うととっても嬉しい


最近では、先生目線でもこりゃいい!ということで、社員研修で映画ビリギャルを全員に見せるという会社さんをよくききます

(そんな楽しい社員研修する会社入りたい)



坪田先生の生徒へのことばの掛け方を部下たちにも心がけよう!とされてるんだって。ほんと、そしたら会社の業績変わると思うなあ


いい意味で、予想を裏切れる作品になってとても嬉しく思っとります



いやはやつい、映画ビリギャルのことになるといつも熱く語ってしまうわたしです


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実はわたくし、この映画の制作スタッフとして参加させてもらっておりました


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(差し入れがうめーんだなこれ)



差し入れ食べてただけじゃありやせんよ




方言指導を担当させて頂いたのです


エンドロールに方言指導 さやか とあるのはわたしのことであります





監督やプロデューサーが、台本の段階で著者の坪田先生やわたしとわたしの家族に会いにきてくださって



「なるべく真実に近づけたい」と言ってくれたのです


昔合コンしたことあるテレビマンがことごとく高飛車でやなやつだったので、TBSのスタッフさんたちもそうなのかしら、こわいわと思っていたら、あれ?なんかみんなとってもいいひと!とすぐに心をひらいたのでした(一緒にしてごめんなさい)




方言だけじゃなくギャルたちの喋り方とか(もはやギャルでもなんでもないが)も含めて、当時のことを思い出しながら現場にいてほしいと言ってくださり



方言指導ってやったことないし、どうやるんだろう、、と試行錯誤しながらも、名古屋出身のスタッフさんたちに相談しながらやらせて頂きました。



とはいえね、これとっても難しくって、俳優さんとしてもほかの県の方言をいますぐマスターしろと言われても難しいわけですね




何度もイントネーションを俳優さんたちにお伝えしては、シーンの間の時間にうーんちょっと違うと訂正しにいくんだけどこれもどこまで訂正していいか難しい



名古屋弁がわかる人って見てくれる人のほんの一部だし、方言があってるかよりも、演技のほうが優先なのですね




わたしのせいでみなさんの足を引っ張ってはいけない!とプレッシャーもあったんですが、みなさんのおかげでなんとかやり遂げる事が出来ました



方言が完璧に合ってるかというよりも、全体として素晴らしい作品になってとてもよかったと思っています


ほんとに、とってもいい経験になりました






さらに方言指導といっても、シーンとシーンの間に結構時間が空いたりするんですよね



なのでわたしはずっと突っ立ってるのもなんかあれだなと思い、よく考えてみたら映画の撮影現場にいさせてもらえることなんてもう一生ないぞと気づき、いろんなスタッフさんのお仕事を体験してみたい!と傲慢な考えがよぎり、とりあえず軍手を借りて機材を運ぶ人をやろうと考えました



そしたらカメラのレールの敷き方を教えてもらって、レールを水平に保つための道具のくさびとか
パッキンとか、専門用語とかもたくさん教えてくれて、それを毎日必死で覚えて「移動車ー!!」と助監督さんが叫んだら一番にレール運んで敷く、っていうことができるようになってきて、そしたらみんなが面白がってくれて、カメラの撮り方とかまで教えてくれたんだ




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あとスタンドインという、カメラチェックのときに俳優さんが立つ位置にスタッフが立ってカメラ写りの位置とかいろいろを確認するんだけど、同じさやかだし、背もあんまりかわらないし、ということで有村架純ちゃんのスタンドインをさせてもらったり


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↑これは、吉田羊さんと有村架純ちゃんのシーン

のスタンドインにはいるわたしの母とわたし



本物?がスタンドインにはいるのは初めてのことだったらしい



俳優さんたちもスタッフさんたちも、一ヶ月半という短い時間で撮らなきゃいけなくて、みんな毎日寝ずに制作してくださって、眠いし辛いはずなのに



みんな毎日笑顔で、なんかもう、それだけで泣けてくるくらい大好きな空間だった



土井監督も最高の人格者で、


どんな仕事でも、リーダーがどういう人かで現場の雰囲気ってこんなにも良いものになるんだなあと感動した




土井監督は、「いま、会いに行きます」とか「涙そうそう」とか最近では「コウノドリ」や「重版出来」「逃げるは恥だが役に立つ」を監督した方で、そう、すごい方なのです




でも驕らず、謙虚で、あったかーくて、家族を大切にしていて、わたしのテレビマンの印象を全く覆してくださったTBSの監督さんですほんとだいすき!



土井監督が好きすぎて、この時期のわたしの夢は「映画監督になること」だった


(そのちょっと前までは、「本の編集者」だった)



助監督のスタッフさんにくっついて、カット割のやり方を教えてもらって、台本に自分なりのカット割を書き込んで、助監督さんや土井監督にみてもらったりしてた(邪魔すぎる笑)



でも筋がいいってお世辞でも褒めてくれるものだから、調子にのって最後まで監督気取りをしていたわたしだった

ほんとに楽しかった



有村架純ちゃんも、実際お会いすると目がくらーってするくらいやっぱり可愛くて、でもやっぱりやっぱりすごい女優さんでした


方言も、架純ちゃんは一発ですぐ覚えるし、どんだけ疲れてても笑顔だし、もはや職人だと思った
6つも年下だけど心から尊敬している方です




わたしが現場にいると、

「さやかさん、坪田先生に初めて会った時、どんな気持ちでしたか?」


と聞かれ


突然話しかけられてテンパったわたしは何言ったか覚えてないけど、


台本読んで、演技するだけじゃないんだと感動したのは覚えてる

ビリギャル後も、さらにいろんなところで架純ちゃんをみさせてもらっては、わたしも頑張らなくちゃ!と元気をもらう



架純ちゃんに演じて頂けて、改めて、とんでもない幸せを感じています


ありがとうございます





伊藤淳史さんも撮影前に坪田先生に直接会われて、どんな気持ちで生徒に指導するようにしてるのか、小さなそぶりや癖までも坪田先生に似せてくれて


確かにちょっと似てる!とよく思った(しかし実際の坪田先生のほうがリアクションが3倍くらいでかい)




お母さん役の吉田羊さんも、なるべく「ああちゃん」になり切りたいといって



撮影が始まる前にプライベートに新幹線で名古屋まできて、わたしの実家にきてくれたそうだ



そこで何時間もわたしの母と語り合い、涙を流して



「ああちゃん、これは受験の話じゃないですね、家族の愛の物語ですね。精一杯演じさせていただきます。」



と言ってくれたんだって。


(このときのことをもう耳にタコができまくるくらい母が泣きながらいまでもわたしに話してくれるから羊さんのこのセリフを丸暗記した)




実際に現場では、羊さんが何度もああちゃんに見える瞬間があるくらい、ああちゃんが羊さんに憑依している!と鳥肌が立つ時があった


羊さんに、「さやちゃん、ああちゃんのモノマネして?」と現場で無茶振りされたこともあった


そこでわたしは、つらいときもたのしいときも、「うれしいたのしいしあわせだ!」とよく言ってました


と答えた


そしたらそのあとのシーンですぐ、アドリブでそのセリフを入れてくれたんだしかもすごく自然に

(↑本編にも入ってるので、みつけてみてね)


この方すごすぎる・・と興奮した



羊さんの演技が素晴らしすぎて、現場ではスタッフみんなが涙をこらえきれなかった


(↑バスのシーンは1番の見せ場です)


今までに見たことない吉田羊さんの演技をご覧あれ!




お父さん役の田中哲司さんは、名古屋弁が一番強い役立ったので一番たくさんお話した



なんでも、三河出身の大学時代の友人に名古屋弁きいて予習してきたんだ!!!と台本は撮影開始当初から丁寧に書き換えられていた



たまにイントネーションがわからないと、わたしが父に電話して、哲司さんに電話を変わって、実際に電話越しに父にセルフを言わせてみる、というのを何度かやった



映画みてくれたひとで意外にもとても多かったのが、お父さんとさやかのシーンが1番泣けた!と言ってくれる人が多かったこと


とくに中年男性はくどいくらい言ってくる

(みんな、娘さんとの関係悩んでるんだね)




哲司さんも気さくでとってもいい人で、だいすき






なんかプロの方たちを前にこんなこといったら怒られるけど、みんなでまじ超真剣に取り組んで金賞もらった学園祭みたいな感覚



そんときの仲間は一生仲間!!!!って感じでいまもわたしの心にあったかいまんまみんながいてくれる




俳優さんスタッフさんたちには本当に感謝でいっぱいです



大好きなひとたちほんとに。



この経験から、テレビとか、映画とかの見方が変わった



大事にみよう。って思うようになった



ひとつの作品をつくりあげるのってこんなに愛がこもってて、こんなに大変なんだってことがよくわかった



そしてこういう仕事をしている方たちはみんな自分の仕事に誇りを持ってて、大好きなんだ!って知った




いまでもたまに飲みに行こーって誘ってくれたり主人のお店にきてくれるスタッフさんたちもたくさんいてくれて


わたしってなんて幸せなんだろうって心から思います


普通じゃ出会えなかった人たちと、出会えたってことがなによりものご褒美だなあと。

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↑撮影後、もう何回打ち上げやるんだってくらい打ち上げてたんだけど、そのとき撮影部のスタッフさんたちにもらったメジャー


カメラ回す時に撮影部の人たちが使うもので、大切なものなんだけど、思い出に。ってくれて、泣いた



そこに、スタッフさんたちが寄せ書きしてくれた




わたしの宝物です





あーまじ慶応受かって良かったーーー!!!!!!!!!
あぶねー!!!!!!!!!


って叫びたい






映画の主人公としてどんなきもちですか?とよく聞かれるけど



主人公としてのきもち?なんてわかんねーよ!!というのが正直なきもち





ただ、仲間とみんなでつくりあげたこの作品の制作スタッフとして、ぜひひとりでも多くの方にみてほしいです




俳優さんたちの、制作スタッフみんなの愛と心がつまりまくった作品です!!!!!




ぜひ、12月26日は家族で!!
映画ビリギャル、騙されたと思って!!!!ご覧ください!!家族でね!


ビリギャルは受験の話じゃないよ!家族の話だからねー!!文句は見てから言ってよねー!!


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