🎆

去年、高校時代の同級生が誘ってくれて、みんなで花火大会へ行った。それは「SUGOI 花火」というイベントで、ユーミンの楽曲に合わせて花火が上がる一夜限りのものだった。

始まる前にサプライズでユーミンが登場し、

会場のボルテージは最高潮に達した。

その時のユーミンの言葉が沁みて🥹

わー!!ってなっていた心が、一気に、しん、とした。


「今そばにいる人だけじゃなくて、

会いたくてももう会えなくなってしまった人たちにも思いを馳せて、

永遠にしたい一瞬を、どうぞ心ゆくまで今宵は楽しんでください」と。


会いたくてももう会えなくなってしまった人の顔が浮かんだ。真夏の夜風が、通り抜けた。

💫

「Yuming Tribute Stories」は、6人の豪華作家陣による、

ユーミンの名曲をモチーフにしたアンソロジーだ。


小池真理子さんの「あの日に帰りたい」を読みながら、

私はいつに帰りたいかなと考えた。

帰りたい日もあったりするけれど、20年後くらいには、

今に帰りたくなりそうな気がした。

個人的には「冬の終わり」が大好きで。

この物語にも出てくる、一色紗英ちゃんと内田有紀さんのドラマ「その時ハートは盗まれた」を夢中で見ていたあの頃が、ぶわっと思い出された。私の青春の曲。

江國香織さんの「夕涼み」、これから聴くたびにこの物語の光景を思い出すのだろうな。二度と戻らない時間と対峙する、無言のひととき。やるせなさと、微かな希望。



一瞬を永遠にして大花火


花火大会の次の日、

ユーミンの言葉を忘れたくなくて、

一句作った。



永遠にしたい一瞬に、これからも出会えますように。