東京ステーションギャラリーにて
「佐伯祐三 自画像としての風景」を。
ステーションギャラリーの赤レンガ壁と佐伯祐三の絵の相性がぴったりで、とても良かった。壁って大事!
パリの街並みはもちろん、日本の風景画や静物画にも出会えて、新たな一面を知ったよう。
それにしても、立てる自画像の悲壮感が忘れられない。尊敬する画家ヴラマンクに自分の自信作を見てもらったら、「このアカデミズムが!」と怒鳴られた頃。
でもそこから、自分の絵を獲得しようともがき、覚醒していく凄みみたいなものが、絵からガンガン伝わってきた。
30歳という若さで亡くなってしまう佐伯にとって、ヴラマンクの喝は、人生の分岐点だったのだなぁ、間違いなく。