東京都美術館にて開催中の「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」内覧会へ。
(取材許可を得て撮影しています)
フェルメール初期の傑作と言われる《窓辺で手紙を読む女》
1979年のX線調査で壁面にキューピッドが描かれた画中画が塗りつぶされたことが判明。長年、その絵はフェルメール自身が消したと考えられてきました。
が、しかし…
その画中画はフェルメールの死後、何者かにより消されていたという最新の調査結果が、2019年に発表されました。
その時、歴史は、動いた。
大規模な修復プロジェクトによって、キューピッドの画中画が現れ、フェルメールが描いた当時の姿となった《窓辺で手紙を読む女》が、公開となりました。
最新の調査がなければ、このままキューピッドは永遠に世に出ることはなかったのかもしれないと思うと、この絵との出会いに胸が高鳴ります。
キューピッドが描かれていたことによって、女性が読んでいる手紙は恋文だった、と。
キューピッドが仮面を踏んでいることで、仮面=偽りという意味もあることから、手紙の内容は誠実なものだった、という解釈もあるそうです。
この絵が描かれた時代は郵便制度が整いつつあり、手紙は流行りのものでした。今で言う、LINEとかかな?と思う
のですが、絵にはならないのが切ない…
キューピッドが塗り潰された絵の、あの壁の余白があった方が好き、という方もいたり。好みも色々だなぁと。
私は修復直後って、こんなに絵が、ピカピカなんだと思い、17世紀に描かれた絵というよりは
《窓辺で手紙を読む女 21世紀バージョン》みたいなタイトルをつけたくなるような感じがしました。
グッズコーナーにて。
手紙を読むミッフィー。
大人気にて、品切れ中だそうです。
牛乳を注ぐミッフィー。
東京都美術館にて、
4月3日まで。