箱根ラリック美術館開館15周年
ルネ・ラリック生誕160年
「ドラマチック・ラリック」展へ。

(許可を得て撮影していますカメラ

1900年のパリ万博でグランプリを獲得し、
独創的で斬新なジュエリー作家として不動の地位を築いたラリックが、香水瓶のデザインと製造という新たな創作のジャンルを開拓したのは、
香水商フランソワ・コティとの出会いがきっかけだったそう。





ラリックは1905年、コティは1908年、
パリのヴァンドーム広場にそれぞれ店を構えていた。

目には見えない香水の香りを、ラリックは花々や月などのイメージに喩え、モダンで繊細な瓶のデザインで表現した。
今まで容器でしかなかった香水瓶に、革命を起こす。



香水を使い終わっても飾っておきたくなるような。コレクションしたくなるような。
使い捨てではない、究極のエコでもある気がする。当時のパリの人々は、びっくりしただろうなぁ…。



会場には香水瓶だけではなく、
当時の香水の広告も一緒に展示され、
ラリックの香水瓶が、パリの人々の目にどのように映ったか、消費者の気持ちになって眺めることができる。

そして気になる香りも…



当時の香水の研究をもとに会場で再現され、
香りを嗅ぐことができるのです…!

グッズコーナーも、素敵だったなぁ。。
香りをテーマに集められたものたち。


パフュームの形をした、ポーチやティッシュケース。石鹸やアロマ、ラリックの香水も。
乙女ゴコロをくすぐられるものばかりで、
散財しそうでした…
私が買ったものは、また近いうちに。。


モネのジヴェルニーを再現したようなお庭にも、うっとり。




美術館のカフェレストラン、リス(LYS)にて。
リスとは、ユリという意味で、
ラリックは作品にユリの花を多くモチーフにしています。
ここでは、ランチプレートを。
器には蝶が。
目の前には仙石原の景色が。
冷製パスタの前菜に、ライ麦パン、
プレートのメニューは、
箱根山麓豚のロースト、カジキマグロのグリル、ジャーマンポテト ラタトゥイユ。
柔らかくて、優しい味わいに身も心も潤いました。



そして、デザートは、
「ダン・ラ・ニュイ」をモチーフにしたスイーツを!
バニラムースを包み込んだブルーに、星の金箔が輝き、香水の香料として使用された花やフルーツを素材に。
酸味と甘味が絶妙で、再現度の高さといい、ラリックさんに召し上がって欲しかったなぁ。


ラリックは、自身が美しいと思ったものを、より多くの人々に届けたいという想いを持っていた。創作の根底には、美しいものはすべての人に喜びを与え、分け隔てなく幸福にするという信念があった。
その信念が、この展覧会を通して、更には美術館のレストラン、お庭など全体を通して、五感いっぱいに伝わってきて、胸がいっぱいになってしまった。
美しいものは、人を幸せにする。
このブログを通して少しでも伝わったら嬉しいです。

おまけ。

こんな写真も撮れますおねがい

「ドラマチック・ラリック」
2020年9月12日から2021年3月21日まで。
箱根ラリック美術館にて。