先日、ずっと行ってみたかった、
ホキ美術館へ。

★許可を得て撮影しています

昨年10月に、豪雨による被害を受けて、
しばらく休館していたのですが、
今月8月1日に、リニューアルオープンしました。

そのリニューアルと、

開館10周年記念も兼ねて開催されているのが、

「森本草介展」です。




1998年 「横になるポーズ」

今では写実絵画といったらホキ美術館ですが、
それまで西洋絵画に目を向けていたホキ美術館の保木将夫元館長 がある日、森本さんの作品に一目惚れをして最初に買った作品が、この
「横になるポーズ」だそうです。

一目惚れ…しますね…
なんて静かな、たおやかな時が、
ここに流れているのだろうと。


音楽が流れるゆったりくつろぐひと時を描いた、
「午後のくつろぎ」

画家自身も絵を描く間にピアノを弾いたそうで、
ショパンの「ノクターン」
ベートーヴェン「月光」「熱情」がお気に入りだったそう。
第何楽章を弾かれたのか、気になるところです。。


森本作品の特徴は、セピアトーン。
セピアって、ノスタルジックというか、
時として悲しさや切なさが伝わってくるものでもあると思うのですが…
森本作品には、生きる喜びが、静かに溢れていて、それがまた、とても魅力的です。

森本草介展をたっぷり堪能した後は、
同時開催されている、「第三回ホキ美術館大賞展」を。

ホキ美術館大賞とは、40歳以下の新人写実画家を対象とする賞レースで、


今回グランプリに選ばれたのが、
中西優多朗さんの作品「次の音」
弱冠19歳で、このクオリティ…!

「私たちは、ひと続きの世界を生きています。何かが美しく終わっても、その先には必ずしも美しいばかりでない世界が続いています」by 中西優多朗

19歳にして、美しい世界の先の、
美しいばかりでない世界を知っている…

「私は、そんな続きー〝次〟ーというものが持つ不思議に大きな魅力を感じています。
さっきまでの私たちが思ってもみなかったような〝次〟の〝音〟の存在に惹かれ、私はこの作品を描きました。」by 中西優多朗

これからずっと追い続けたいと思う若き画家に出会えた嬉しさ…。


どちらも11月16日まで開催です。
今はなかなか移動が難しく、美術館へ行く機会も減ってきましたが、その分深く、濃く、
観ているような気がします。

ぜひ行ってみてください、と今は言えない状況ですが、この感動を伝えたくて。