「愛する人をガラス越しに見なければならないなんて、こんな思いはだれにも味わってほしくない。」
ジェイムズ・ボールドウィン著 川副智子訳 「ビール・ストリートの恋人たち」
濡れ衣を着せられ投獄された恋人ファニーを、ファニーの子供を宿したティッシュとその家族が一丸となって助けようとする物語。深い絶望と、それより深い愛。神に祝福されたような美しい瞬間が何度もあった。
本から愛が溢れていたみたいで、
部屋の空気まで浄化されたような。
とても、やり切れないけれど。
人生には不可抗力のような、やり切れない出来事が時として起こるけれど、
こんな風に、大事な人を、大事なものを、
信じて、守っていけたらいい。
映画化もされているので、
近々観に行きたいな。