そごう美術館にて本日より開催の

「フェルメール光の王国展2018」へ。

 

フェルメールの全作品37作品の複製画を制作年順に並べて、

その場を行きつ戻りつすることによって、

彼の文脈が、時間軸が立ち上がってくる。

原寸大(意外と小さな作品が多い)で、しかも額縁も所蔵されている美術館と同じものを使っているという

こだわりもあります。

 

いわば、究極の偽物の美術館。

フェルメールの作品は、あちこちに散らばっているし、

そのうちの一作品は盗まれたまま、いまだ行方不明。

描かれてから350年も経っているので、

せっかく実物を見に行っても、変色しているものもあるそうで。

 

どうせ偽物でしょう、と言う前に、

一見の価値がある展覧会なのではないでしょうか。

 

初期の作品。こんな俗っぽい作品も。

 

 

 

「眠る女」

テーブルにワインの入った白い壺があることで、

この女性はお酒に酔ってうたた寝をしたのだろう、と。

 

「窓辺で手紙を読む女」

だんだんと、知名度の高い作品が増えていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして印象的な、白い毛皮がついた、黄色い上着(上着というのか分かりませんが)

同じ洋服を着ている作品が続きます。

 

 

 

 

 

他にもこの黄色い上着を着た作品がありましたが、

よく見ると、黒い点まで全く同じ場所に描かれているそうで。

フェルメールの精密さを知ることができたり。

 

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やっぱり「青いターバンの女」の無垢な瞳に射抜かれたり。

 

 

 

 

 

 

 

 

フェルメールが描いたリュートやヴァージナルなどの楽器も展示されていました。
彼の作品には楽器も多く登場します。
どんな音楽を好んだのだろう、と気になるところ。
 
今年秋には本物が数点来日するので、
その前に予習も兼ねてお勧めです!
 
本日より9月2日まで、横浜、そごう美術館で開催中です☆