本日より上野の森美術館で開催の「ミラクルエッシャー展」へ。
世界最大級のエッシャーコレクションを誇るイスラエル博物館の作品で構成する展覧会で、
科学、聖書、風景、人物、広告、技法、反射、錯視の8つのキーワードからエッシャーの作品の魅力を紐解きます。
エッシャーというと、だまし絵のイメージでしたが、↓これとか。
それだけじゃないんだ!こんなに様々な作品を生み出してきたんだ!って驚きました。
「対象(秩序と混乱)」
エッシャー曰く、「美しい星型十二面体がシャボン玉のような透明な球体と合体し、
その周りを廃物や、くしゃくしゃのオブジェのよう無用なものの集合で囲った絵画」
「メビウスの輪」
「バベルの塔」
「創世記」の天地創造の連作を描いたエッシャーは、
数年後に「創世記」に記されているバベルの塔を主題に選んだ。
バベルの塔を斜め上から見ている神視点なのでしょうか。
今回一番私が心を惹かれたのは、「風景」というキーワードの中で紹介されていた
作品群。旅はエッシャーの制作にインスピレーションを与えたそうで、
イタリアの風景を版画にした作品からは、エッシャーの情感が伝わってきました。
そしてラストは、「循環する世界」
メモタルフォーゼという文字から始まり、それは少しずつ形を変え、鳥になり、
彼が好んだイタリア、アマルフィの景観になり、
最後にまたメモタルフォーゼという言葉に戻る。
だまし絵だけじゃない、エッシャーの様々な顔を知ることができる「ミラクルエッシャー展」は、
上野の森美術館で今日から7月29日まで開催です!ぜひ!