今日は、ぐっと暖かく、春の陽気でしたね!
桜も、ちらほら咲き始めました。
そんな中、昨日は、満開の桜を愛でに、山種美術館へ。
「美術館でお花見!桜 さくら SAKURA 2018」
名だたる画家たちによる桜の作品で、お花見を楽しめるこの企画!
(プレス内覧会にお邪魔しました)
美しい満開の桜はもちろん、
その桜を画家たちは、どのように見つめたかのか、
心情まで伝わってきて・・・。
うきうきと、華やかな気持ちになったり。
しん、と静かな気持ちになったり。
私は、この奥村土牛の「醍醐」というしだれ桜が、本当に好き。
ふわあっと溶けるようで、優しくて。
画家が、どうしてもこの桜を描きたかったという想いが
眼前に迫ってくるようで。
一緒に行ったりかちゃん。
1人で見るのももちろん、誰かと「綺麗だね!」と美しさを共有するのも、
また楽しい。
こちらも良かったなあ。
小茂田青樹「春庭」
春の夢のよう。
そして、夜桜をテーマにした第二展示室の、幽玄なこと!
淡い月あかりに照らされてひっそりと咲くように、
照明もぐっと暗く。
千住博「夜桜」に魅入られてしまった。
同じ桜を見ても、その時その時で感じ方が変わるように、
絵もまたそうなのだろう。
奥村土牛「吉野」
見た瞬間、なぜか胸が締め付けられて、泣きそうになってしまった。
一見、穏やかな春の山と桜の絵なのに。
そうしたら、絵の隣に、奥村土牛のことばが紹介されていて、
「華やかというよりも気高く寂しい山であることを知った。いざ制作している中(うち)に、何か荘厳の中に
目頭が熱くなった。
何か歴史画を描いて居る思いがした」
とあって・・・。
画家もやはり、目頭を熱くさせながら、この絵を描いたのかと知った。
そういう想いって不思議と伝わるのだなあと思った。
全ての作品を見た後に、最後にもう一度この絵の前に立ったのだが。
その時は、ただただ穏やかで朗らかな気持ちにだけなって。
最初に見た、あの一瞬、画家の激しい心とぶつかったのかもしれない。
山種美術館の、もう一つの楽しみ。
美術鑑賞の余韻に浸りながら、CAFE椿で頂くオリジナル特製和菓子。
花がすみ、うたげ、花春水、桜がさね、花の色。
愛で、味わう、まさに「美術館でお花見!」
5月6日まで開催中です。