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キャスリーンフリン著「ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室」を、ほろりと読了。

 

例えば、料理番組を見ながら、家でインスタント食品を食べていたり、

幼い頃、料理を身内に笑われたことがトラウマとなって料理することに恐怖感を抱いていたり。

大量の食品を買ってストックしては、腐らせていたり。

 

料理人であり、フードライターである著者が、

そんな、料理に問題を抱える女性たちのために開いた料理教室の記録なのですが、

これがとっても味わい深いエッセイで面白く、幸せになるヒントも沢山詰まった一冊でした。

 

著者は、それぞれの女性たちの、キッチン訪問を事前にしているので、

彼女たちが何を抱え、自分でも気づいていない問題さえも見抜き、

それをレッスン内容に加えてゆく。

 

鶏や牛を解体させるところから始めることにより、

「肉は生きていた」という実感を得たり。

(パックに入っている肉に慣れると、捨てることも罪の意識が薄らいでしまったりする)

 

色々な種類の塩やオイルを順々に味見していくことによって、

本当の味の違いを発見したり。

 

料理の作業一つ、思考一つに、生き方がでるし、

ちょっとコツを覚えるだけで、料理は何倍も楽しくなるのだと。

私も月一回通っている料理教室で実感することと重なって、重なりすぎて、

夢中で読みました。

 

各章にレシピもついているし、文中に出てくる映画や本も気になるし、

まだまだこの本とは付き合っていくことになるのだろうなって、思います。

 

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先日のお料理教室は、フレンチでした。

 

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魚介のグラタン

海老、ホタテ、タラなど好きな魚介と、マッシュポテト、クリームソースで。

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牛ステーキ香りパン粉添え バルサミコソース

刻んだニンニクとパン粉を、サラダ油で炒めて、塩コショウ。

味見したら、もうこれだけで飲めるね!と、みんなで味見が止まらなかった香りパン粉が絶品です。

 

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焼きしめ鯖と彩の庭

ヨーグルトで作ったソースの上に、柿やプチトマト、さやいんげんなどを載せていくのですが、

お皿の上に庭を再現していくようで、センスが問われます。

(これは、先生のお庭を忠実に再現しています)

 

本にも書いてありましたが、

誰かと一緒にワイワイ言いながら料理していくのが、やっぱりすごく楽しいなあ、と。

美味しいレシピを教えてもらえる喜びとともに、それもあるから

私は料理教室に通い続けるんだろうなあ。

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そして時には、外食の喜びも、もちろん。

料理教室でも一緒の、さっきーと、とある隠れ家フレンチで舌鼓。

隠れ家の定義って色々あると思いますが、

(あんまり隠れていない時もある)

(隠れ家として有名すぎて行列していてかえって目立つ)

ここは裏道にある雑居ビルの2階で、エレベーターもこの階だけ止まらなくて、

入り口のドアも殺風景な鉄の扉で、

そして、お値段がリーズナブルだけれど、味は絶品!という

これからも隠れていてほしいお店なのです。

(行きたい時に予約がとれるのが嬉しい)

(でもほどよく混んでいる)

 

美味しい鹿肉を頬張りながら、習ったレシピのことや、

そのほかの人生にまつわるあれやこれやを話していたら、

美味しい時間はあっという間に過ぎました。

 

「私たちは、生きて、学んで、教えあう。

これって素敵なことじゃない?」

 

「ダメ女たちの人生を変えた料理教室」より

 

まさに!!