秋の嵐の日曜日。
北欧ミステリの世界に、しばし没入。
エーネ・リール著 枇谷玲子訳「樹脂」。
デンマークの僻地に住み、人とモノに執着をする父をもつ少女リウは、ゴミ屋敷と化した家で、隔絶された世界しか知らずに育った。
そこに入り込もうとする人々によって綻びが生じた時に起こる悲劇さえ通過点として、
熟成されてゆく琥珀色のサスペンス。
読んでいて…
断捨離せねば!!
って、思いました 笑
物が溢れる中で育った少女リウは、
自分にとって大事なものがちゃんと分かってる。
密やかで抱きしめたくなるようなラストの余韻に浸っています。
風の音を聞きながら。