METライブビューイング「メリーウィドウ」を東劇にて、観賞。
大人の恋の駆け引きは、ユーモアと余裕が、なくっちゃね。
悲しみも辛さも知っているけれど、明るく楽しく、生きていくの。
口ずさみたくなるような甘美なメロディーと、華やかな舞台を、
ずっとずっと夢見心地で見続けていた。
演出家はブロードウェイで活躍する女性、S・ストローマン。
女性ならではの、きらめき、ときめきが織り込まれ、
いい年をした男たちを、大きな愛で包んでいく。
白眉は、二幕から三幕への転換。
フレンチ・カンカンの踊り子たちが二幕の終りに出てきて、
ゆっくりと背景が入れ替わっていく。
気づけば、三幕に突入していた、夢のような場面転換だった。
フレンチカンカン by ロートレック。
生きていれば、起きたくないような朝もある。
ここではない、どこかに行きたくなる日々もある。
でも、めげちゃだめ!
そう自分に言い聞かせて、今日も明るく生きていきましょう。
そんなメッセージが、美しく軽快な響きから伝わってきたとき、
私は胸がいっぱいになってしまいました。
さあ、今日も、愛のある一日を!