塩野七生さんの本を、一生かけて、全部読みたいと思っている。


「チェーザレ・ボルジア あるいは優雅なる冷酷」読了。



ローマ法王の息子であり、教会勢力を操り、潤沢な教会資金を使って、


自分の領土を拡大していったチェーザレ。


美しく、逞しく、賢い彼には、大勢の敵と、絶対的な味方が、常にいた。


「読者へ」と題された冒頭には、こう書かれている。


「イイ子でいたんでは生きていけないんですよ、

昔のヨーロッパにはこういうたくましい人間が生きていたんです、

と日本人に突きつけたい想いでいっぱいだったのですから。」



彼の行いが正しかったかどうかは、別の話として。



彼の生きる姿、強い精神に、学ぶことは沢山あった。






ニール・ジョーダン監督のドラマ 「ボルジア家 愛と欲望の教皇一族」も、素晴らしい。


一話見終わるごとに、ため息。


絶体絶命になったとき、冷静に智恵を働かせて有利に持っていく様は、震えるほど。



祈ることと同じくらい、考え抜いて行動することが大事なんだ、と痛感している。