高校3年の秋、初めて知った和菓子、亥の子もち。
お茶の先生から、
「風炉から炉に変わった炉開きの日、このお菓子を頂くの。
亥の子もち、と言って、イノシシみたいでしょう。」
お茶室で、制服姿の私は、小さなイノシシをじっと見つめた。
生命力を、感じた。
昨日、神楽坂の梅花亭の前を通ったら、
「亥の子もち、あります」という張り紙が目に入り、吸い寄せられるように店内へ。
家で、美味しく、頂きました。
こちらは、「仙太郎」の栗蒸し羊羹。
豪快な栗の入れっぷりといい、もちっとした歯ごたえといい、もう、最高。
熱いお茶とともに、季節の生菓子を愉しむ。
幸せなひととき。