オリーブスパで、汗、いっぱいかいてきました。
自転車で行ったのですが、帰り道、とっても気持ちよかったなあ。
風がねえ。秋だった。日差しも。
このまま「ET]みたいに、空を飛べそうでした。
そんな妄想力もがんがんと働くほど、最高でした。
モヤモヤだって、吹き飛ぶさ。
ダニエル・フリードマン著「もう年はとらない」
主役は、伝説の元刑事、87歳、バック・シャッツ。
ITに強い孫のテキーラを相棒に、宿敵の追跡を始める。
記憶帳に「忘れたくないこと」を綴りながら。
とびきりの皮肉と357マグナムを携えて。
撃ち合いをする体力もなく、記憶は怪しく、
“地図アプリ”や“グーグル”が、なんのことだかさっぱり。
危険信号が働いても、それが刑事の勘か、認知症の初期症状である妄想か、
自問自答してしまう。
そんなバック・シャッツが、時には老いを逆手にとって、痛快な活躍をみせる。
生きている限り、自分の足で歩きたい、自分の家で過ごしたい。
他人の世話になんて、なるもんか。
頑固さと信念が、87年の歳月をかけて、熟成されまくっている。
自分を鼓舞されるような、傑作シニアノワールでした。