新年最初の読書は、恩田陸さんの短編集「私と踊って」。
舞踊家 ピナ・バウシュをモチーフにした表題作「私と踊って」をはじめとする、
19のきらめく小さな作品たちを堪能しました。
「一流のダンサーの踊りを観ているうちに、踊りというものを言葉で表現してみたいと思うようになった。」
という「私と踊って」は、ダンサーの魂に触れるようで、
踊ることの喜びと哀しみがひしひしと伝わってくるようで。
ああ、久しぶりにバレエを踊りたいなあ、と新年早々、体が疼いてしまった。
「忠告」と「協力」という、犬と猫が主役の短い短編も、堪らなく好きだった。
幻想的なネオンが光る表紙のカバーをぺらっと外すと、
もう一つ短編が収められていた。
憎い!!
今年も、沢山読めますように。