こんばんは。主宰です。
春期ブルーム観測の第2弾です。
定例の観測内容は網羅できたので、追加的な観測まで実施できる余裕がありました。そこで、この時期に採取できていなかった中深層性魚類を採取することにしました。我々の研究成果では、鹿児島湾に3種類の中深層性魚類(イワハダカ・ヨウジエソ・キュウリエソ)が分布していることがわかっています。通常、外洋域の深いところにいる魚類ですが、鹿児島湾では水深が200mを超えるところがあるので、これらの魚類が分布しています。
これらの魚類は遊泳力があるので、通常の網ではなかなか採取することができません。そこで、特殊な方形枠を製作して、中深層性魚類を採取できる専用漁網を使っています。深い所を曳網するので、漁網の枠に深度計をとりつけて深さを監視します。中深層性魚類は音響装置を使うと、深い所で集群している様子を見ることができます。この深さを狙って、専用漁網を曳いてこれら魚類を採取します。
採取された生物群は、網の先端にあるコットエンドという部分に集まります。ここから取り出す瞬間が、一番ドキドキする瞬間です。中深層性魚類はたいへん脆弱なので遊泳している姿をみることは非常に稀ですが、我々はこういう姿を見ることができます。この中から、対象となる魚類を採取して標本を作製します。
得られた標本には、対象外の生物群もたくさん含まれています。この中から、大型の動物プランクトンを一宮さん・小森田さんに採取してもらいました。後日、これら動物プランクトンの消化管を解剖して、摂取している餌生物を調べることにしています。
使った網はたくさんの粒子が付着しているので、みんなで綺麗にこすり荒いします。とても大きな網なので、洗い落とすのもなかなかの作業になります。
一生懸命仕事した後は、楽しみの船飯。今晩は、手捏ねハンバーグでした。特製ソースをかけていただきますが、当然ながら白飯にバウンドさせてからいただきます。久々の船飯でしたが、どれもこれもが美味い!飯テロみたいになってますが、インスタグラムで公開中です。
おおかたの観測・標本採取が完了して、山川へ寄港となりました。散歩すると、すでに春の芽吹きを感じます。いつもこの場所には春を感じる山菜があるので、山川へ寄港した時には確認に行きます。鹿児島はもう春がそこまで来ているみたいです。





