こんばんは。主宰です。
いよいよ、外洋域乗船実習(洋上セミナー)が開始となりました。比較的、暖かく穏やかな海況で出発することができました。乗船者は、鹿児島大学10名、愛媛大学4名、東京大学2名、沖縄技術大学院大学1名、九州大学1名の混成チームです。同時に、船舶免許取得を目指す実習生も乗船しています。
今回の乗船実習では、沿岸域から沖合域を横断する観測線を設定し、沿岸水と黒潮水の混合メカニズムやそれに伴う海洋生態系の応答を調べることを目的としています。かなり様々な海洋観測・標本採取があるのですが、概略的に説明すると以下のようになります。
観測点に到着すると、まずTurboMapという研究機器を使って乱流強度を測定する観測を行います。乱流強度は栄養塩供給と深い関係があるのですrが、どのような海域・観測点で乱流が強いのかを調べます。
次に、CTD-CMSという研究機器を使って、海洋環境の鉛直分布を測定する観測を行うとともに、様々な深さの海水標本を採取します。どのような海洋構造があるところに栄養塩や植物プランクトンが多いのかを調べます。
次は、Twin-NORPACネットという研究機器を使って、動物プランクトン標本を採取します。先述した海洋環境において動物プランクトン量がどれくらいあるのかを調べます。
最後に、Smith-McIntyre採泥器という研究機器を使って、海底の泥を採取します。海中で生産された物質がどれくらい海底に沈降しているかを調べます。
うちの研究室のミッションとしては、卒論生の海洋観測・標本採取の習熟も兼ねています。つむちゃんは、来年の2月に私と一緒にかごしま丸に乗船し、流れ藻観測をしなければなりません。このため、独りでも業務や船内生活が円滑にできるように乗船してもらいました。乗船経験豊富な学生に教えてもらいながら慣れていきますが、1日ですっかり習熟することができました。教えるほうも親切で丁寧にやってくれるし、教えられるほうも真摯で賢いので、研究室主宰としては非常に助かります。
まだ乗船実習は始まったばかりですが、海洋観測・標本採取・標本処理は学生たちにまかせておけそうです。私は首席教員という役目があるので、今後の天候・海況に応じたスケジュールを船長と調整したり、甲板作業の進め方を首席航海士と相談する必要が頻繁にあります。学生たちが自立してくれるので、こちらの業務に専念できそうです。いつもありがとうございます。





