海洋観測乗船実習2~その2 | COPE (KU Plankton Lab)

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こんばんは。主宰です。

 

海洋観測乗船実習2について、報告のつづきをします。

前半戦は天候・海況ともに非常によかったのですが、後半戦はかなりの時化模様です。

21日の6時には、海洋観測を実施しようとしていた海域に低気圧が発生し、さらに薩南海域を前線が通過する予報となっています。我々の観測は時化模様でもがんばれる内容ですが、船長と相談して早めに鹿児島湾内へもどる計画にしました。ただ、数日残して実習を終えるのはもったいないので、帰路の途中で海洋観測を2地点にて実施しました。ここでもやはり、遺伝子発現解析標本と脂肪酸分析標本を採取するというものです。最後でねばったこともあり、随分とよい標本が採取できました。

その後、鹿児島湾内で計量魚探観測を行い、湾内の中深層性魚類の現存量推定のためのデータを採取しました。北大の安間さんとの共同研究で必要なデータだったので、これもまたよいデータが取れました。さらに時間があったので、夕飯後に釣り実習をしました。

観測ばかりで単調だったので、この段階での釣りは実習生にとってよいアクティビティだったとおもいます。みんなウキウキで釣りを始めました。

初めのうちはなかなかあたりが薄かったのですが、徐々に釣れはじめました。

照明をつけての釣りだったので、だんだんと魚がよってきたのでしょう。どの竿にもあたりがあるようです。

初めての経験という女子学生も釣れはじめ、爆釣の様子。バケツに魚があふれ始めます。これはまずいとおもい、魚をさばくのが上手な学生を集めて、魚を三枚におろしてもらうようにお願いしました。

水産学部だと、必ず魚をさばくのが上手な学生がいます。魚で溢れそうなバケツを次々と処理してくれました。でも、釣りにはまった実習生が次々と釣ってくるので、なかなか減りません。私も加勢して、三枚におろしてお刺身をつくりました。

こちらが獲れたてのマアジ・マサバなどのお刺身。さばくのが上手な実習生がいてくれたおかげで、なかなかのお刺身ができあがりました。

大漁を祝って、みんなでお刺身パーティー。海の恵みを美味しくいただきました。

若いので、あんなにあったお刺身もあっという間になくなってしまいました。みんな満足で、時化模様の夜も楽しく過ごしました。