こんにちは。主宰です。
本日は、8月上旬に開催されたオープンキャンパスについて、反省もかねた備忘録として報告しようとおもいます。
コロナ禍のためにずっと中止でしたが、ようやくオープンキャンパスを再開できるようになりました。鹿児島大学水産学部では、8月5日(土曜日)に水産学部キャンパス講義棟で開催されました。数年前から水産学部では決まったやりかたがあるみたいで、受付→分野ブース閲覧→模擬講義→分野ブース閲覧という流れになります。そのため、いらっしゃった方々に分野ブースでのプレゼン内容がとても大切になると考えています。水圏科学分野では海洋環境科学コースと水圏生物科学コースがあるため、教室を2つに分けて機器・標本・ポスターの紹介を行いました。
こちらは海洋環境科学コース。中央でお魚ロボットの遊泳をしています。その周りでは、研究に関するポスター紹介をしています。この画像の右側は水圏生物科学コースですが、海洋生物ゼミでは共同で遺伝子解析をしているので、その様子が分かるような展示をしました。
こちらは水圏生物科学コース。奥のほうでは分類学的な研究の様子が分かるような展示をし、それ以外では研究に関するポスター紹介を行いました。
こちらは海洋生物ゼミのコーナー。研究に関するものだけでなく、研究室の雰囲気などがわかるようなポスター紹介をしました。
鹿児島大学水産学部において、水圏科学分野は最も人気のある分野です。多くの受験生に興味をもってもらうためには、水圏科学分野でしっかりとアピールしなければなりません。しかし、他のオープンキャンパスに複数参加した経験からすると、物足りなかったと反省しています。来年度のために、反省をこめて備忘録を残しておきたいと考えています。
1.鹿児島大学水産学部を象徴する研究テーマのアピールが薄い
水圏科学分野に所属する教員・学生さんたちの努力によって、黒潮と黒潮生態系に関する研究成果は世界でも卓越した研究となりました。また、ここ数年で着手した海洋ビックデータを使用したスマート水産業技術開発は、地域社会に実装化されつつある自慢の研究です。これらを俯瞰し一目で理解できるような素材がなく、社会や高校生へのアピールも弱いので、分野としての強みを十分に発揮できなかったとおもいます。まずは、この誇れる研究がどのように成されてきたかということが分かる素材(たとえばポスターなど)を作成し、これに沿ったブースづくりが必要だとおもいました。また、継続的にホームページやソーシャルネットワークサービスへの情報発信も必要かとおもいました。単に、おもしろ画像の発信でも十分なので、このブログにもホームページにも頻繁に掲載しようとおもいました。
2.学園祭のようなノリとブース製作
他大学で体験してきたオープンキャンパスと比べると、一体感・ホスピタリティーが少ないとおもいました。自分たちの教育や研究をアピールするという点が重視されていて、来場者が何を求めているのかということについては関心が低かったと反省しています。また、かなり前から計画されてきたものではなく、素材をかき集めてブースを製作するのでやっつけ感が漂います。まずは、来場者が何を求めているかについて理解した上で、これらに対してダイレクトに回答できる素材を厳選して準備すること、魅力ある素材をみんなで協力して準備すること、ブース製作においてはストーリー性のあるものにすること、などに留意したいとおもいました。
3.学生さんの威力は絶大
親としてオープンキャンパスに参加した私としては、楽しそうに大学生活を送っている学生さんを拝見すると、こういうキャンパスに行かせたいと感じます。高校生としても、ウェブサイト・資料では得られなかった情報こそ、オープンキャンパスから感じ取りたいのではないかと考えました。そのため、ブースに来て説明してくれたり、キャンパス内を案内してくれる学生さんの存在は、オープンキャンパスでは絶大な威力をもつとおもいました。何となく近しい学生さんにお願いするのではなくて、学生さんが楽しく参加するイベントの1つとして我々教員がオープンキャンパスを設定し、これを楽しく盛り上げる工夫を凝らすことが必要だとおもいました。来年は、前からやりたかったレジンを使ったアクセサリーを少しずつ学生と製作し、それを展示したり作ったりするようなことをブースでやってもいいかなとおもいました。