こんばんは。主宰です。
先週の金曜日、かごしま水族館から依頼があったので、会議しに行ってきました。かごしま水族館の魅力の1つに黒潮大水槽がありますが、飼育されている魚類の中でも人気があるのはジンベエザメです。ジンベエザメは典型的な濾過食者で、動物プランクトンが餌と言われています。しかし、消化管内容物についての知見は少ないらしく、かごしま水族館で飼育されている「ユウユウ」も天然では何を食べていたのかが分かっていません。かごしま水族館には卒業生や知人がおりますので、ジンベエザメの餌は何なのかを調べてほしいと依頼されたわけです。
うちの研究室では、魚類の餌を調べるための方法が3つあります。一番確実なのは、ジンベエザメのウンチに何が入っていたのかを顕微鏡観察する方法です。幸い、水族館職員のかたが出来立てホヤホヤのウンチを採取してくれたので、それを使うことができます。しかし、ジンベエザメのウンチはかなり消化が進んでいて、生物の断片しか見つからないのです。そこで、私たちは別のプロジェクトでやっている手法を使って、これを何とか解明しようとしています。どれも長所・短所があるので簡単ではないとおもいますが、研究室の学生さんたちと協力しながら3つの手法を駆使してどうにか解決したいと思います。結果が分かったら、このブログで簡単に報告します。
明日からは、海洋観測・生物サンプル採取・洋上培養実験のために南星丸へ乗船します。戻りましたら、乗船の報告もします。
今回は、かごしま水族館のバックヤードで、ジンベエザメの給餌作業を見学できたので、そちらの画像を置いていきます。



