意思決定プロセスの透明性は必須 | 財務救助犬の部屋

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お金で悩んでおられる方へ
 

ある中小企業で

 

指南役である財務部長が社長に

 

試算表の見方を教えていた。

 

 

 

「もうかっているのか

 

もうかっていないのか」

 

社長は結論だけ知りたがる。

 

 

 

しかし

 

試算表は金融機関にも渡してある。

 

銀行の担当者から

 

中身を問われたとしても

 

社長が見方さえ分からなければ

 

話にならない。

 

 

 

「あの経営者は

 

数字に疎いから危険

 

とレッテルを貼られてしまう。

 

企業の信用問題にもなりかねない。

 

 

 

話題を戻すと

 

棚卸をしなければ

 

厳密に損益

 

つまりもうかっているか否かは

 

わかりません

 

財務部長は答えた。

 

 

 

話はそれで終わったかに見えたのだが

 

月末に社長から

 

全部門の棚卸を実施せよ」

 

との命令が飛んだ。

 

 

 

「やりたいようにすればよい」

 

もう財務部長は投げやり。

 

 

 

ところが意外な結果になった。

 

 

 

「決算期でもないのに棚卸?

 

会社を売るのではないか」

 

生産部門から出た憶測は

 

社内を駆け巡った。

 

もちろん全社大混乱だ。

 

 

 

「何故棚卸をすることになったのか」

 

こういったプロセスがはっきりしない

 

社員の不信感は膨れ上がる。

 

 

 

ましてや

 

政府が決めることに対しては

 

議会がプロセスの透明化を求めるのは

 

議会制民主主義の大前提

 

 

 

「国葬を閣議決定」

 

これは民主主義の基本に反する

 

 

 

くだんの社長と首相がダブって見える