「銀行に行ったけれど貸してもらえなかった」
そう嘆く経営者がいました。
あれこれと近況について話したそうです。
受注が増えそうだ
今の設備では間に合わない
近々機械を増設するつもりだ
それに対して
「支店長は何も言わなかった」
だから貸してくれない
ざっと、こういった話でした。
以前の金融機関なら考えられません。
また、余程鈍感な支店長なのでしょう。
あるいは話が回りくどいので
世間話として聞き流したのかもしれません。
前提として知っておかなければならないこと
今、金融機関は業績ノルマから考えます。
どこに何を売り込むのか
極端な言い方をすると、それしか考えない。
思考は一方通行です。
ですから訪問してきても
自分たちの要望しか話しません。
それを嘆く経営者も少なくありません。
「話の持って行き方しだいで食いついてくる」
そういった期待はしない方が無難。
「設備資金が必要。
おたくなら、どういった条件か」
はっきり切り出した方が良いでしょう。
「他の金融機関から融資の売り込みがあるが」
そういった話し方もお勧め。
「こちらの意図を読んで欲しい」
それがわかる金融マンはほとんどいない
そう思っておかれた方が
いらいらは減るでしょう。