特殊な開け方をするスクリューキャップのワインで、中指を捻り、突き指みたいな状態になる。
 中指舐めたらアカンね。結構使い辛い。

 それはさておき、

 過日。
 初の相撲観戦をした。
 取組結果どころか力士の名前も判らない僕だが、一度は観ておきたいと思っていた。
 ボクシングをこよなく愛するものとしては、組み合い、瞬間にして勝敗が決まる相撲は、正に異種と呼べる格闘技である。

 今回奮い立った最大の理由は、相撲愛溢れまくりのあいさんがアテンドしてくださること。そのあいさんが取ってくださった2枡を「とりいち」メンバーで埋めること。
 これは楽しくない訳がない。


 入場前からワクワクが止まらない。

 両国国技館はボクシングを観に来たことしかない。それも何年も前のこと。





 入るとまず、煌びやかな売店の列に驚く。下調べからの予想を裏切るお祭りである。

 眼の前に広がるそれは、江戸の庶民たちにとって興行が一大娯楽だったこと、それを心待ちにしていた姿を見せていた。


 と、通常の入口から館内に入って少し見物したのだが、あいさんが「お茶屋」さんに頼んでくれていたので、そちらの一角に向かう。

 お茶屋さんとは、現在の名称では案内所で、その横丁に20軒ほどある。

 チケットセンターから買うのではなく、そこに頼んでいると、弁当や飲み物の手配や席への案内もしてくれる(もちろん全体の料金は自分で動くのとは少し違う)

 これがもう有難い。





 8人がバラバラに集まるのも良い。何しろ長丁場。

 僕は呑み過ぎを懸念して、12時過ぎに着くと、あいさんたち3人も着いたところだった。

 先ずはビールで乾杯。



 日本酒は賀茂鶴が2人に1本入っていた。

 するする呑みやすい。




 14時辺りから皆が揃ってくる。

 あいさんから皆に「枡席は狭いよ」とあらかじめ言われていたが、僕はボクシング観戦で知らないかたと相席した記憶から、気を遣わない仲間との枡席は快適だった。

 それに荷物や上着はお茶屋さんが預かってくれる。


 この日の取り組みはマワシの取り合いが少なかったように思う。

 なーんて、全部観ていた訳ではない。





 この日は満員御礼。



 大入袋をいただいた。



 本当は9時過ぎからの初土俵入りの力士を観たかった。ボクシングもその日の1回戦目、デビュー戦などから観ると徐々に観る目も気持ちも上がってくる。

 しかし、昼過ぎまで枡席を占領出来ると判ったので、次回は朝から入って途中でひと眠り…おやおや、相撲は一度くらいではなかったのか…