ハンバーガーを普段食べないと書いた矢先に、急ぎで済ませる理由でマックに飛び込んだ。
折角なのでベッタベタにビッグマックとコカコーラで気分はアメリカン。
でも、コーラはSで…
(コカコーラなんてマッカーサーが来た時以来かも知れない)
日曜のお客さまとも弾けた。
店頭に出る前に、2階レストランで食事を終えるお客さまへのご紹介から始まり、店頭に降りたところで、2階の他のお客さまから「家内が雁木を試飲したいと言っていて…」
再び試飲を持って階段を上る。
その後も、雁木を知るお客さまも知らないお客さまも、ふらりふらりとお立ち寄り、ゆるりゆるりと話が続き。
思い出すのは札幌での試飲販売。札幌と違うのは初めましてのお客さまともお友だちと同じくらい、だらーっと話していること。
立ち呑み屋でお隣さんと接しているように、のんびり雁木の話を聞いていただいた。
全面開放されたお店の入り口には何となく夏の終わりを匂わせる風が吹き、ひやおろしの雰囲気が漂い出している。
さて、そろそろ片付けようかという頃に、先ほどまで試飲していたお客さまが「終わったらそこで一緒に呑みませんか?」
届け物があるので1杯だけならと店内テイスティングバーのカウンターに向かうと、もうひとり増えている。
乾杯すると、更にもうひとり昨日試飲されたお客さまがやってくる。
それはもう雁木談義である。となれば…もう1杯だけおかわりする。
そこに現れた洒落た御仁。
反対隣に座ると、カウンター内のスタッフさんに「今日はベイビーは?」
粋な御仁は、可愛い女の子(お気に入りのスタッフさん)のことをベイビーと称している。
カウンターの中の真面目な彼は「ベイビーは病院にいます」
彼は子どもが生まれたばかりだったのだ。ちゃんちゃん。
その後、女性スタッフのベイビーいじりは勿論のこと、御仁とは知人を介した出会いで数年ぶりの再会ということが判り、カウンター内の彼はもうすぐ退社すると知る。
そうなると、門出を祝わない訳がない。もう1杯だ。
僕はふたりを呼ぶ。「ベイビー、ロックしようぜ!」
御仁も喜んでくれて「それ呑もうぜってこと?今度使おう」
いや、伝わらないでしょう。