眼鏡をかけたまま顔を拭いてしまった。
 そんなひといるんだぁと思ってたらいた。

 それはさておき、

 ガッツリ大井町を呑み回ってやろう。
 気合いを入れて、開店直後の「萬亮」を襲撃すると、常連けんけんさんが待ち受けているという日常に和む。




 ポテトサラダも気になるし、このまま身を委ねていたい誘惑を断ち切り、次に向かうは「ぴ」
 まだオープンして間もないお店で、遅い時間に伺うイメージだったが、何も混みそうな時間に行く必要もない。

 しかし、それが自らを罠に嵌めてしまった。
 
 まずは日本酒。
 「雁木はすぐなくなるんですよ」という言葉が真実を伝えているであろうメニュー。ありがたい。



 ベーコンの塊と書いて、ご馳走と読む。
 これと愉快なお話でお酒が次々と消えていく。



 最後の1杯宣言で、「梅の宿」の営業さんと「何処にでも桃を置いといて。見つけたら呑むから」と勝手に約束した「あらごし桃」をソーダで。



 これか、先程会ったけんけんさんが思わず買ってしまったという招き猫。

 自分のファンを招くのもゴキゲンだが、お客さんもヨロシク頼むぜ。



 のんびりした時間を引き当て、終始店主ぴぃちゃんと女将りっちゃんにかまっていただいた。
 何か一緒にやりたいね、とそっちの話も盛り上がる。

 平和小路の奥という呑兵衛にとってはワンダーランド。おふたりの人柄で、すぐに賑やかなお店になりそうだ。

 いやあ、至福の時だった。
 じゃあ、最後にもう1杯、日本酒を。



 この日は、このお店で締めた。