自分でも随分長風呂しているなあと思っていたら、勢いよく開いた扉の向こうで同居人の菅田将暉がブチ切れている。

「いつまで入ってんだよ!早く上がれよ!」
 僕は慌てて「頭洗いたいからもう少しだけ待って。あと…10分…」
 更にヒートアップする菅田将暉。
「そんなに待てる訳ねえだろ!ああ!」
 そこで眼が覚める。菅田将暉さん、なんかごめんなさい

 それはさておき、


将暉ならぬ昌明さんに会えるとは。

「浅野日本酒店Hamamatsucyo」での《結ゆいフェア》最終日。

 結城酒造社長の浦里昌明さんが店内で、お酒の案内をしていた。

 

 浅野日本酒店は酒販店なので、中での飲食は角打ちというべきか。明るく広い店内で、毎週特集を組んで展開している。

 会社帰りだったり待ち合せたりの仲間内に加え、ひとり呑みの女子の姿も見受けられる気軽に入りやすいスペース。

 

 僕もふらり入ったその先に昌明さんを見つけて興奮する。

 なんと言っても昌明さんとは、ここ浜松町で愉快な打ち上げ会をご一緒した思い出が色濃く残っている。再会がまた浜松町というご縁。

 昌明さんからも「さっき雁木スパークリング呑みましたよ」と嬉しいお言葉。



 軽く寄ったつもりが、それはもうすすむ杯には抗えない。

「このお酒とこのお酒はウチにあるんだけどな」と言いながらも「雄町」「山田錦」両セットを美味しくいただく。

「結ゆい」と昔ながらの銘柄「富久福」6種類の呑み比べはとても良かった。

 居合わせた友人とも久しぶりのひととき。




 

そんな中、何か質問したそうなひとり呑みの女性が眼に入り昌明さんを送り込む。

少し経ち「雁木っていうお酒がいいですよ」と昌明さんの声が聞こえ、吹き出しそうになる。

「ダメダメ、今日は結の日なんだから、結をしっかり…」

「いやもう2セット呑んだらしいんで、違うお酒を」

 

 ではやはり「雁木スパークリング」を呑んでいただきたい。

 しかし本日開けたスパークリングは完売である。スパークリングは開栓日が華。閉店時間は近付いている。

 いやしかし、ここはやはりスパークリングなのだ。

 店長大森さんはそれに気付き、予定外の1本を開けてくださる。

 かくして、その女子にはしっかり結ゆいの呑み比べと最後にシュワシュワしていただき、僕らはシュワシュワで再び乾杯をした。



昌明さん・大森さん、ありがとうございました。

 フェアが終わっても、何種類かは常時買えます呑めます。

 1030日週は《篠峯フェア》。こちらも大好きなお酒です。