がっこうげんばの話を。



じつは、この12月

授業参観シーズンです。

ここのところ、連日お出かけになっていることと思います。

 

 


ちなみに研究授業シーズンは(^_^)/
秋の10月から11月。
冬の1月から2月は
あちこちで研究授業をしています。






授業にあたり
「指導案」というのを書きます。



「せんせいは指導案を書けて一人前」
昔はよく言ったものでした。



今は何でしょう?
現場の感覚では
「学力テストで結果を出し、
 イジメ、不登校をださず、体罰をしなくって一人前」
でしょうか。



さて、その指導案の中にはいくつかの項目があり
メインは『本時の指導』です。



・学習活動
 簡単に言うと、学習することです。
 

・学習内容
 簡単に言うと、学ぶべき内容です。

・指導上の留意点(以前は支援ともいっていた時期があります)
 どんな点に気をつけて指導していくか、という注意点。
 「支援」は教師側のサポート。

・評価
 この活動における児童への評価。

・発問
・学習課題

という記載項目があります。


指導と評価の一体化というキャッチコピーがあって、
評価する以上、
その評価するものについてちゃんと指導しなさい、
というルールです。


その中に交じって
「予想される児童の反応」
っていう項目があります。


せんせいではない人が読むと
おそらくびっくりすると思います。



内容は、読んで字のごとく
「児童が答えるであろう言葉の羅列です」




例えば、道徳なんかでいうと


「席をおじいさんに譲ろうかと迷っている花子さんの気持ち」
という発問に対して、


・断られたらどうしよう。
・やっぱり譲ろう。
・おじいさん疲れているみたいだし。
・でもわたしも疲れているし。


このような児童の予想される反応を書くのです。



そしてその反応が出てきたことをもって
「いい流れでしたね」
という評価が得られるわけです。




まちがっても
子どもがすっ、と立って、


「人生で起こるは決まっているから
 花子が立とうが立つまいが関係ない」


とか



「ぼくたちは潜在意識化ではつながっているから
 起こるべき事がそこで起こる」


などといったら、



「なんか流れの絶たれた授業ですね」
になってしまうわけです(*^O^*)



プロレスが八百長なのか知りませんが、
じつは授業も予定調和のところがあるのです。





あるとき、ふっ、と思ったんです。




そぼくに……。












これ、最初に結論を言ってもいいんじゃね。







それ以来、
指導案を書くのが好きだった
(周囲から珍しいねと言われていた)ぼくが


他の先生と変わりなく
「めんどくせぇ」
と思いはじめたのでした。




というわけで



授業を参観されるときは
「落語」をみる感じで参観することをおすすめします。



オチはわかっているのです。
途中の節回しも予定通りなんです。



ただ、演者ならではの味があるんです。


そう考えると子どもって
すごい役者ですよね(*^O^*)