240604(火)

NHKで下山事件のドラマをやっていた。森山未來さんの迫真の演技に心打たれた。

もっとも、もともとずっと気になっていた事件。一度読んだはずだが詳細を忘れてしまったので再読? することにした。

 

日本の黒い霧(上)

 

 

この手の分野は松本清張の独壇場。

他の事件は余り興味がないのだがこの際読むことにした。
しかし昔の著作にて言葉が滑るのが困るね。知っているという前提で新語、専門用語の簡略、旧仮名使いが飛んでくる。

この辺は今の編集者が未熟だなあ、と思う。

 

温故知新。国家権力というのはいつの時代も醜いものだ。

醜いものから目を背けてはいけない。手法は変わってもこれからも同じようなことは起るだろう。その時にしっかり見つめる目を養っておきたい。

しかし改めて思うに国家権力というのが最強の犯罪プロフェッショナルではないか。
「鬼平犯科帳」、「雲霧仁左衛門」池波作品を読んでいても思う。一体取り締まっているのはどちらなのか?

何とかと何とかは使いよう。まさに諸刃の剣である。