211127(土)昼

その日……。
突然突如としてカキでクリームシチューしたらうまいやろなあ、とぼよよよよよぉーんと突然映像が浮かんできた。

それはこれだ。

 

カキのクリームシチュー

うまい。フツーのシチューの作り方をしているだけなのにうまい。何の変哲もないのにうまい。

大好きなにんにくはあえて外した。カキの風味を失いたくなかったのだ。そんな気分。

 

カキ。

子供の時は大嫌いだった。どうしてこんな生臭い苦いものを大人は好むんだ? 疑問しか浮かばなかった。

カキフライを嬉しそうに作る母を呪ったものだ。
トンカツかコロッケのほうがええのに、と。

ガキ気分、味覚とはそういうものだろう。

 

18歳、大学生となり酒を飲むようになり味覚が変わった。その後もそれぼとカキが好きだったわけではない。

本当に好きになったのはここ数年。

酢の物、フライ、天ぷら、バター焼き、かやくご飯、カキ鍋……。

まさに千変万化。和洋を問わず料理は豊富。中国にはカキ油なんてのもあるね。

ということは全世界に支持されていると言ってもいいのかもしれない。

日本だけでも広島、仙台。そして日本海側には岩ガキなんてのもある。

これだけみんなに支持されるカキ。

 

「美しいバラには棘がある」ではないがフグ同様うまいと危険は両隣りなのかもしれないね。

そして人はうすうす無意識にそれを意識していながら堪能しているのかも知んないね。

そんなことをふと思った。