200419(日)夜

近くの激安酒屋で懐かしい酒を発見した。

昔からある灘の酒なのだが営業力が弱いのか、なかなか売っていない。これがなんと900円ちょっとだったので思わず手が出た。

なんでかよーにわからんねんけど大阪は箕面の父方のじいちゃんが「白雪しか飲まへんね」と両親が語っていたのをいまだに覚えている。まだ小学生で酒の味などわからなかったのに不思議だ。天性の酒飲みの血がそうさせたのだろうか?

箕面は大阪の一大ターミナル梅田から電車で三十分くらい。

静かな山である。紅葉がことのほか美しい。

ここは滝と猿が昔から有名だった。滝まで歩いていきおでんと焼き鳥を食べるのが恒例で何より楽しみだった。そんな私を見るにつけ祖父母も両親も「この子は酒飲みの素質があるな」なんて話していたのを何となく聞いていた。

箕面はもう一つ紅葉の天ぷらというお菓子があった。これがうまかった。紅葉を天ぷらにし砂糖で甘ぁーく味付けしたもの。箕面以外では売ってるの見たことがない。オンリーワンの傑作。なんて書いていたらなんだか急に食べたくなってきた。自業自得? おのれはアホか?

大阪の人でも北大阪の人しか知らんのとちゃうかなあ。

箕面の奥には勝尾寺という由緒あるお寺があってかのベルリンフィルのカラヤンもここが好きで大阪に来るごとに訪ねていたそうだ。

ここは耐寒遠足のときの目的地でもあった。往復で十キロ以上だったかなあ。千里ニュータウンの小学校からえっちらおっちら。

歩き疲れて食べる弁当は寒い中でもことのほかうまかったなあ。
道が凍っていてみんなすってんころりん。みんなよくこけてた。特に女の子は。

そんなこんなを白雪を飲みながら思い出していた。