180111(木)夜

なっ、なんじゃこれぇーーー!!

先日亀戸(東京)にて手に入れた1キロ弁当。

 

私、間違ってました。

私が悪うございました。

 

 

あら?

壮観である。軍需工場から飛び立とうとする重爆撃の列、列、列。

夕刻だというのこんなにいっぱい新たに作って並べている。一体だれが買うと言うのか?

〔再掲〕1キロ弁当555円(内税)。

これにライスがさらに付くのだ。

 

鳥の唐揚げの甘酢あんかけ、ハンバーグ二枚。コロッケ二つ、正体不明のフライ一つ。

底にはスパゲティが潜む。つけものは高菜とたくわんの千切り。しかしソースにまみれている。

茶色い茶色い弁当。全部冷凍食品だしても安すぎないか? 多すぎないか? それともこの辺りの両国の関取のための専門の店なのか?

一時にぎわした賞味期限すれすれの勝負をしているのか?

 

かつてファーストフードのハンバーガーを何日食い続けると病気になるか、と自ら人体実験をした人がアメリカいたが、なんだかそんな気分だった。悪いとわかっていてもやりたくなる。人は時として不良になる。特に男はそう。謎だ。

いずれにしても今の私には一度に食べる力はないし、度胸もない。

 

そこでよくよく考えてみた結果買ったのだ。

弁当なので家に持ち帰れる。これを三回に分け、野菜を加えて食べればどうだろうか? と。

コロッケ定食、ハンバーグ定食、唐揚げ定食とね。

鳥の唐揚げ甘酢あん。サラダをつけてみた。

うんうん、これでやっと一人前になれたような気がする。

鶏肉なかなかうまし。でもからっと揚がってるほうがいいかな。南蛮ソースは弁当だと衣がユルユルになってよくない。揚げたそのまんまでいいような気がする。

でもやっぱ思う。食費が大分浮くけどトータルで見るとやはり体に悪いだろうなあ。

まあ年一回くらいのバカは許したろか。

 

ここは東京は総武線、亀戸駅近く。

オドロキの弁当屋。

 

夕刻、お店は三人で忙しそうに切り回していた。冷凍食品かどうかまでは確認できなかった。

それにしてもこれからあの大量の弁当、買いに来る人がいるのだろうか? まさか主婦が子供や旦那のために買うのか?

 

しかしどうしてこの商売が成り立つのだろう?

200円の弁当だってコロッケ、ミンチカツ二個ずつなどしっかり入っている。

残念ながら隣駅の錦糸町の支店は早々に潰れたのか、閉店してしまったようだ。

いやー、飲食業界のすさまじさ、厳しさを垣間見たしだい。

 

あっ、よい子は決してマネをしないでください。

野菜なしの冷凍食品と思われる茶色い弁当。

成人病の宝庫。

 

そしてある情景も浮かんできた。

数年前、コンビニの前で賞味期限切れの破棄する弁当を狙っていた路上生活者の人たちの気持ちを。

今日の食事は彼らと変わらないのではないか? 

野菜を足せるだけ私は幸せなのかもしれない。

世界規模ではまだまだ飢餓はなくなっていない。フードロス問題は大切だと思う。

 

添加物一杯の食品だろうと思う。

やはり食事は手作り、適量がやっぱ基本だな、と思ったしだい。

 

よって養鶏場の餌みたいなもんだ。戦場の配給食と思うことにした。