170804(木)昼

あれはいつだったのだろうか?

フッッシュ&海老フライカレー840円

 

日乃屋カレーと初めて出会った日。

斬新だった。革命的だった。

それはそれはチェーン展開する前の話だ。

それはお茶の水とは言っても神田明神の裏、蔵前橋通り。住所は湯島の日乃屋の本店でのことである。

 ※詳しくは下記ブログにて。

血走ってみた神田カレーグランプリ。甘辛ラーメンも時にはいいよね
 

最初出会いははラーメンであった。あの日乃屋にラーメンがあることをご存知の方は少ないと思う。

 

そして衝撃的なカツカレーとの出会いはその後約一ヵ月後、2014年4月30日だった。

 ※詳しくは下記ブログにて。
Top of the 神田カレーグランプリ 日乃屋 カツカレー

 

甘辛カレーの不思議な魅力に取り憑かれてしまった。

なんとうまいんだろう、と。

当時はまだ関西の甘辛カレーの祖インデアンカレーを知らなかった。いや正確には忘れていた。

その後チェーン展開。今は東京の至る所にある。なんだかありがた味がなくなったという思いで足が遠のいていた。やはりへそ味曲がりなのだろうか?

言って見れば自分だけが見つけたアイドルが全国版になっちまったようなもんで、なんだか、さびしいやらなにやら。応援する気力がうせてしまったのである。

だってほっといてもずっと成長しそうなんだもんね。

アップ再掲。

 

今日はフィッシュ&海老カレー。

チェーン展開してもルーの味は落ちていない。これはさすが。

でもフライは冷凍のような気がする。ゆえにチト高いなあ、と思う。

 

甘辛カレーは家庭の味。おばあちゃん、お母さんの味。これは関西のインデアンカレーも同じのようだ。これを失って欲しくない。

文化的に関東はインドカレー。関西は家庭カレーが明治、大正の頃の立ち上がりだとか。

という意味で東京発の家庭系甘辛カレーは貴重な存在だ。

最近はこれまた関西の上等カレーと出店争いをしているように見える。どうもわたしゃ資本主義至上が好きじゃないようだ。

 

庶民の町にしてカレー帝国という神田神保町という街。安くってうまいカレーもあるし、大食いさんを満たしてくれる店もある。金を出せばとてもとてもうまいカレーが食える。

この環境では二つのチェーン店が高くて中途半端で霞んで見えてしまうのは私だけか? やはり私達神保町の人間は贅沢なのだろうか?

心配なのはここ御茶ノ水店の立地。過去、ここの店は長持ちしたケースがない。その前はかつや系の豆腐メシの店。その前は鳥白濁スープのラーメン屋。いずれも一年、二年で撤退したこと。

なんだか取りとめもない話なってしまったが、「チェーン店にしなくてよかったのに」と寂しい気持ちになった確かなようだ。

「日乃屋カレーよ。これ以上暴走しないでおくれ。いつか破綻が来るよ」とひそかに願ったりもする気持ちをわかっていただけるだろうか?

人はこれを老婆心と言う。