おっちゃんは重たかった。
普段お世話になってるスーパーの前。
おっちゃんは寝てはった。
大阪の工業地帯では当たり前。
おっちゃんは寝てはった。
缶ビールとカップ麺を撒き散らしスーパーの前で寝てはった。
気持ちはわかるんだ。
でもおっちゃん起きてぇーや、と言うと起きてくれた。
おっちゃん帰るとこあるん?
おっちゃんは切り替えしてきた。
「お前何年生まれやねん」と。
おっちゃんと話しした。延々。
その間スーパーに影。警備員かなあ? 何しとんねん。
でも彼には無理やろなあ。
「おっちゃん帰えろ」。
おっちゃんまた会おなあ、と手を振って分かれた。
おっちゃんは手を振ってた。
これって、今の世の中頭のおかしい人の沙汰と言われるんでしょうね。