わたしゃスキー狂だ。
バブルのときは毎週行った。
有り金はたいて行った。
よって、上越、長野のスキー場では行ったことないとこの方が、アットー的に少ない。
スキーのW杯も毎週、ビデオにとって、その華麗な滑りで取れるところがないか、目をサラのようにしてみて、研究していた。
当時はフジテレビで毎週のように深夜やっていた。
然るに今はない。視聴率が上がらないのだろう。
番組がなくなってしまった。
オリンピック、世界選手権をNHKで見るだけになってしまった。
いつのまにか、世代交代。
私の好きだった、ノルウェー勢。大好きだったオーモットも引退してしまった。
オーモットのあのサイボーグか疾走するような滑りが好きだった。
上体バラバラ、とても基本に忠実とはいえなかった。
なのにメチャクチャ速い、うまい。……これぞ、ヘタウマ的プロの芸
そんな野性味あふれる、メチャクチャな滑りが好きだった。
この人は面白い人で、オフシーズンは登山と空手をトレーニングにしていた。
持久力と瞬発力のトレーニングとして、スキーに役に立つそうだ。
こんな視野の広い考え方も好きだった。
で、久しぶりにいまアルペンスキーの世界選手権を見ている。
やっぱ、みんなかっこいい。
滑降はものすごいスピード。一流の選手が急斜面で落とされていく。失意の気持ちが伝わってくる。
鮮やかなライン取りが突如膨らんでいく、選手たちの忍耐力、太ももで懸命に踏ん張る、あのGの恐ろしさ。
みんなサイボーグ009の戦士のようだ。
アルベルト・トンバ以来、長らくスーパースター不在のアルペン界。
そんな中で「キラリ」と光る選手がいた。
ノルウェーの
スヴィンダル選手
24才。
惜しくもメダルは取れなかったが、その身体能力の高さに目を奪われた。
オーモットと対照的なまとまった滑りだが、なんか、ものすごい期待感を感じる。
これから応援しようっと。
さてさて、初めてこっけいなシーンも見た。
選手が滑り始めているのに、コース整備員がまだコース内に数人いる。
つまり、選手の邪魔。
何をやってんだ。
運営側のバカ!
頭に来た。
その選手は集中力が切れたのか、再走したのだがコースアウト。
一度切れた集中力を短時間で取り戻すのは難しい。
ひどいなあ、その選手、テッド・リゲッティ選手の悔しさが、わがすいか頭の中、グツグツと沸騰してきた。
リゲッティ選手、つぎがんばれよ! と応援したくなった。
そういえば「一発屋」
パトリック・ビヤンキ(仏だったかなあ?)は引退して、どうしているのかな。
一度トンバに勝っているすごい人。
一位か、ボロボロのコースアウトかどちらか、なんかそんなめちゃくちゃなところが好きだった。
なんだか、スキー場に行って、ぶっ飛ばしたくなった。