白山で犬に噛まれた。……何年ぶりだろう??
なんでまた?
さてさて、話はこうだ。
棋楽会という将棋サークルで活動していることは、何度かお話したと思う。
ちかぢか、某女流棋士の先生に来ていただくことになった。
で、打ち合わせ場所を探しに行ったのである。
白山をくまなく歩いた。
街ウォッチングは趣味だから楽しいったらありゃしない。
白山は神社町らしいな、と思った。
白山神社があり、そこから細く長い商店街がずらりと並ぶ。
残念ながら、活気がない。
目当ての和食屋もいいのがない。
いいと思ったのはW先輩推奨の「こむぎこ」というパスタ屋。
・「こむぎこや」……支店も旧白山通り沿いにある
20代の客が並んでいる。ここはうまいに違いない、と鼻をクンクンさせていた。
でも、今回打ち合わせだからなあ、と思いつつ。
・「じねんじょや」という薬膳カレー屋も興味をひいた。
でも、神保町にもあったからなあ、……
・しゃぶしゃぶ「あずま」セット5000円。昼間からこれじゃあなあ、夜もあるし、金ないサークルだし、これは高級接待用だな。東洋大学の教授用か。
・太郎寿司 にぎり1400円~
知らんすし屋でこれはないよな。うまいまずい以前だな。
先生に失礼に当たらんで、かつ、予算のない同好会らしいところ。
うーんどこだ。
で、見つけたのが、
カフェ・ボラ-レ
http://r.gnavi.co.jp/a736900/
白山駅A3出口 パスタ屋の横30メートル白山神社に進む左。
ライバルこむぎこやのとなり30メートル。
中が木目調で、ヒコーキの模型などあり、お洒落。
客層は30、40代のご婦人方メイン。
話がしやすそう。
で、ぺペロンチーノ(750円)を食べた。
及第か。
揚げにんにくと塩味スパ。
量が少ないのが難点。でもご婦人方には丁度いいかも。
……家帰っておにぎり食べました。トホホ。
西新宿の「京」がイタリアンだった頃、カポ(=イタリア語でたしか『シェフ』の意)に鍛えられた舌と胃袋。うまくて量がないと満足できない、有頂天オヤジと化してしまっている??
さて、白山の町。
江戸時代からの懐かしさに心地よさを感じながもなんとなく哀愁を感じた。
寺社町特有の衰退の仕方。
東洋大学、京華学園がなかったら持たないと思われる。
そんでもって、犬に噛まれた話。
ネットであたりをつけた洋食屋。
予約だから11:30に行った。
確かにうまそう。テーブルもきれい。
打ち合わせにピッタリ……と思ったのはここまで。
突如横から小さい犬乱入。
でてきたオーナーの女将と思しきシト(人)も愛想がない。
シェフは入ってきた客に見向きもせずテーブルで雑談。
「うぬ」とわが不安定、レイノー的感性が???マークを連呼した。
「うちは12時からですから……」……腹たった①
……そこんとこ11:30分からお願いできませんか、というつもりで足運んだのに、
見事に機先を制される。
まだ、シェフ二人は雑談。客のわたしに見向きもしない。……腹たった②
で横から突如、ワンワンワン!。激しく追い立てる声。
わたしゃ、動物好きである。あまり嫌われたことはない。
よしよし、とやっているウチにじゃれついてきた。
ウンタラクンタラ、鉄火面女将と、こちらの事情を話す。
で、バカ犬ここで、突如変身、吠え出す。
あっ、こいつバカ犬で気が小さいんだ……。
と、わがナマズ・アンテナがささやく。
で、がぶり。
歯が立っていた、本気モード。……腹たった③
この冷たいキョーサン主義者のような石頭・女将は謝ろうともしない。
「よしよし」と犬の方なだめてる。
おっ、おれはどーなるの?
今だけは人間様、お客様じゃないの????
……めちゃめちゃ腹たった④
軍手してたからよかった。
でも血がにじんでます。
よくわたしも切れなかったもんだ。
「またきます」といって出た。
駅から遠い。打ち合わせに不向き。
いくら、犬好きのわたしでもごめんだ。
ふと考えた。
あの店はダメだ、客より自分たちの都合が優先。
うまいのかもしれない、安いのかもしれない、
でもキャッチボールのできない人とわたしゃ、付き合いたくない、そう思った。
えらそーにしてりゃいいじゃん、そぉ-思った。
で、今考えている、普段なら激昂して、犬を蹴り飛ばしている。
なんで、せんかったのかなーって。……おっ、遅いがな??
そう、あん時、噛まれた時、「チーン」とレジの音がしたのだ。
店の人とのトラブルで「ウン十万円、チーン」というレジの姿が、映ったように見えた。
野犬だったらボコボコにしているだろう。
で、狂犬病という、おまけをいただいて。
タカビー(=高飛車)な店は嫌いだ。タカビーは悪手だ、とがめなくてはならない。
と、突如、将棋人間魂がムクムクと起き上がってもいた。
客を噛む犬飼う洋食屋。
しかもわびない洋食屋。
個人店だからあえて名前は出さない。
応援することは二度とないだろう。
どんなにうまくても人はこんだろう、そう思った。
☆☆
で、メチャメチャ追伸
で、思った。
もし狂犬病になって水が怖くなったらどうしようと。
お湯割りも水割りももう飲めないのかな、とふとそう思った。
目下の心配はそれである。