わたしゃ、餃子の焼き方が下手だ。
インスタントもうまく焼けない。
なぜだ。……たこ焼きの失敗のようにあせっているのか??
あまりに下手なので、あまりに腹が立つので、 ……今日は比較的まともでしょ???
インスタントを一人前食った後で餃子の王将(一人前210円六個、でかい)にいった。
……この辺の手順前後はイッコーにまともではない。
ジュー、ジャー、ボォーー、これが私の餃子のリズムである。
→①いまんとこできてないけど。
→②なんだか長島監督のコーチングみたいだけど。リードギターのソロの一本でも出てきそうである。
で、王将にいった。
じぃーっと店員さんを眺めていた。
ほとんど変態の客?である。
店員さんをウォッチして気づいたことは、
①常に焼き色をチェックしている……マニュアルどおりの自動操縦ではない
②残りかすは丁寧に排除……たこ焼き、天ぷらと共通する点がある。余分な焦げ付きを防ぐため??
うーん、餃子一つ取っても奥が深い。
で、食いすぎで、今気持ち悪い。……今日は三人前(18個)+インスタント12個 計30個
さっ、さらに。
店員さんウォッチは続く。
・ビールをこぼしたオレに丁寧な応対……接客
・餃子をたこ焼きのようにバンバン焼く……ルーチンワーク
・余った時間で餃子を包む……明日以降ための備え。暇ネタ??
・スタッフは六名、うち、女子一名……男臭さをなくすためか。
・餃子スペシャリストとそれ以外スペシャリストで作る料理は分担
・「この生餃子どのくらいもつの」との問いに。レーセイに「冷凍したら、ずいぶん持ちますが、鮮度が落ちて味が……。普通だと冷蔵庫で三日くらいですか」と丁寧な答え。
※この間、始終体が動いている。決してとまることはない。
……このへんはチャップリンのモダンタイムスみたいかわいそーにも思えた。
彼女にあったときにも餃子を包む手さばきがとまらなかったら、むごいなあ、
手をもみもみして喫茶店に座ってたら気持ちワリィーなあー、
などと訳のわからんことを考えていた。
※この店の唯一の欠点。餃子のたれ受けの水は落とさないとね、たれがまずくなる。うまいだけに惜しい。受け皿をえらばにゃならんのがね。店で食うときの難点。だからわしゃテイクアウトが多い。
ビールをこぼしたわしをフォローしてくれた、やさしいあんチャンは社員だろうか、、バイトだろうか?
とてもとてもわしではバイトできまい。
わしなら「バーロー、この忙しいのに、なにしてけつかんねん」といいかねない。
なんにしてもプロはキビシーイのである。
中国では、水餃子が一般的と聞く。
焼き餃子は余ったのを次の日にやむなくと聞く。
中国に進出したという、王将の焼き餃子。
さてさて、わが胸は故郷吹田に。
合気道の帰り道に王将があった。
将棋が好きなこともあって、その黄色いテントと赤い文字はアピール感抜群だった。
何度か買い食いで入った。親には内緒だったかな??……匂いでばれてるか??
10人前食ったらタダ、という企画も当時は斬新だった。
クリアした人の名前が黄色い大きな紙に、名前が黒マジックで張り出されていた。
その中に加わりたかった。
でも、当時、小学生の私には二人前が精一杯であった。
千里中央店では、お袋が、代金だけ払って、餃子忘れて帰ってきて、次の日取りにいった。
→おっちょこちょいは遺伝らしい。あの日の晩のおかずなんだったんだろう?? 今にして思えば、なぞ。
当時、生意気盛りの高校生。すげー、かっこ悪かった。
「あのー、昨日、母が餃子忘れて帰ったんですけどーーー」
「ああ、あんた息子さん?? はははははぁーー」
……めちゃ声デカイでぇー、おっちゃん!
さらに、大阪・関大前の本店前をチャリンコで通った。
挑戦したくなった。
でも、自信なかった。胃袋にではなく、にんにくという難敵にである。
今でも思う。餃子は三人前が適量だ。
その後の胸焼けという反撃と翌日会う人のためにも。
今日はオーバーランしてしまった。
※ビールが余ったから一人前追加、で、墓穴掘る。……わが発作回路に学習能力ナシ。
焼き餃子はいわば、りっぱな日本の中華料理。……なんか変な表現
※洋食も立派な日本の西洋料理?
日本人は器用だ。取り込みがうまい。これはヤーラカ頭ということ、恥じることはない、胸張っていいと思う。
アイデンティにちゃんとした日本宮廷料理、日本大衆料理がある。
わしも日本人の端くれだ。
せめて、インスタントの焼き餃子くらいはちゃんとできるようになりたいものだ。