先日ね水曜日なりますが、昼間6時間くらい、すばらしいミュージシャンを府中のプライベートスタジオにお招きして、レコーディングをしながらの研究会をやってました。
お二人とも、アメリカ、イギリスで長年、演奏生活をされて、帰国4年。
1人は、ギタリスト、もう一人は、ドラマー
帰国後すでに名前も知れわたり、演奏家、講師として大活躍の30代の若手と言われる年代のなかでもかなりの経験も豊富なミュージシャンたち。
お二人とも、アーティストさんのサポートの仕事で別々に知り合い、一緒に演奏したらすぐに意気投合w
一緒にやってみたい曲をあげあって、録音しながら演奏、プレイバックを聞きながら意見交換。
さらに共有意識を詰めて、録音~プレイバック~意見交換録音~プレイバック~をひたすら繰り返しやってました。
この繰り返しは、かなり集中力を使うので、ヘトヘトになりますが、演奏内容の向上にはかなり効果テキメン!
自分の演奏内容をまず即プレイバックで把握しておくことで、演奏中にリアルタイムで感じている感覚と結果の誤差を修正し、リアルタイムで感じとれる内容が向上します。
たとえば、フレーズのニュアンスをつけるために、伸ばしたほうがいいと思っていた音符が実は短いほうが、やりたかったニュアンスだったとwww
他の楽器との絡みで、長く聞こえていただけだったり、とかそういう誤解もすぐに解消していけ、演奏内容が次の演奏で格段に向上し、また別の修正点を模索する作業に移れたりします。
このやり方をぼくは、25才くらいから32才くらいまで、師匠のバンドで毎週スタジオでやっていました。
18才の時に、ヤマハの大きなスタジオで、レコードディング経験をスタートさせていただきましたが、この研究レコーディングを25才から初めてから、格段に成長しました。
なぜか?
それは、自分が意識できてないところを師匠にとことん追求され、修正の仕方、考え方を教わったからです。
この頃の経験を元に、自分で修正することの質をあげていけていると思います。
メジャーのレコーディングでも、よい結果がだせていけるようになったのは、このシュミレーション作業のおかげです。
レコーディングの仕事は待った無しです。
だいたいワンテイク、ツーテイクの下地をとって、そこを基盤にもし修正点があれば、部分差し替えしたりします。
楽器、アンプのセッティングが終わったら、その場で譜面をわたされ、大まかな説明をきいたり、仮オケをきいたりして、イメージをして、サウンドチェックがてら、演奏してみます。
それが、1.2テイクくらい。
その時点でやるべきことをきめ、プレイバックをきいて、修正し、フレーズを固めて、本チャンレコーディングに入ります。
これをプロデューサーやアーティストさんたちが納得する内容、質でないといけません。
ですから、シュミレーションもふくめ、日頃から演奏内容を見直して、即修正することをやっておくといいです。
このことは、ライブでもいきます。
基本演奏が向上しているので、アイデアもわき、周りのミュージシャンの反応もよくなり、いい演奏につながります。
でもでも、ライブはお客さんがいますから、パフォーマンスが大事ですから、そこばかり気にしていたらいけませんけどwww
最後に、なにがいいたかったいいますと、たくさんフレーズを覚えるのは大事ですが、1つのフレーズを本当にちゃんと弾けているのかというのも見つめなおしてみるといいと思います。
1つのフレーズをしっかり修正する能力の延長が、1曲の質をあげ、1曲ができたから、別曲も自然と向上しているということになっていったりします。
まだ自分の修正力に自信がなければ、先生に見てもらい、自分も、よくなった自分を即プレイバックで確認するというやり方を導入してみてはいかがでしょう!